2014年の8月のある日、出張を伴う通訳に出かけました。
そして今週、ちょうど1年後の同じ日に同じ顧客と同じ場所で仕事をしました。
この顧客とはこの1年間、断続的に仕事が続いています。通訳する内容もいつの間にかずいぶんと複雑で難しいものになってきました。通常の請負契約ですが、長期で回数も多いので社内通訳の色彩も帯びてきます。
通訳者にはそれぞれ節目になる忘れられない仕事があろうかと思います。私にとってはこの仕事がそうなのでしょう。
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インタースクールで講師やクラスの仲間、学校事務、通訳営業、通訳者手配といった方々に出会い、通訳者として仕事をするようになりました。一歩を踏み出すのを可能にしてくれたのが学校だとしたら、通訳者とは何かを教えてくれたのがこの顧客であり現場だろうと思います。
学校で出会った人に大きな影響を受け、始まったばかりの新しい課程に入れてもらい、自分の強みを生かせる現場に行き、それが続いた。すべて幸運ではありますが、「奇跡の」というほどではありません。直面する課題に毎日地道に取り組んで、機会を示されたら
「はい、お願いします」
とだけ言って、できる限りのことをするまでです。
今日は少し懐かしい風景を。インタースクールが ATT にあったときによく行った Starbucks の2階からの眺めです。