50歳で始めた通訳訓練

会社員からフリーランス通訳者に転身。同時通訳ブースに入り、通訳学校の講師に。以下のユーザー名をクリックするとプロフィール表示に進みます。

2015-04-17 99%

BBC World Service で「日本の失われた20年」の特集をしていたので、同時通訳の教材にしてみました。


初日:再生速度を 90% にしていわゆる「初見」で訳出開始。固有名詞・人名をいくつか落としてしまいます(その代わりに a Japanese investment bank や an expert と言っておきました)。事実の報告ではなく、主観的な意見を扱うので通訳練習には適していると感じます。

  • Abenomics は必要で、効果が出ている
  • いやいや、私たち第一次産業の従事者には恩恵がない
  • 本当に「失われていた」のは 1990 年からの 10 年で、その後は他の先進国と同じようなものだった
  • デフレーション・不況下で日本人はおごりを捨て、本来の強さである勤勉・謙遜を思い出した。先行きは明るい


第二日。初日で情報量はほとんど漏らさなかったので、翌日は完璧を期して17分間途中で止めずに訳出しました。難しいと感じるところは前日と同じ個所ですね。なんとかくぐり抜けました。

いままでは
「かなりできたから、練習としてはよかろう」
と思うときが多かったのですが、そのままにしておくと苦手な箇所がそのままになってしまいますね。99% 正しく訳せたとしても、1% が顧客にとって大切な部分だったら困ります。四百字の原稿用紙で 1% 間違えると約3文字くらいでしょうか。漢字を3つも間違えるとかなり目立ちますよね…。通訳もそういうつもりで取り組もうと思いました。結果として抜けたり最善の訳語が出ないことは必ずありますが、心構えは100% を求めて。