50歳で始めた通訳訓練

通訳者のブログ。会社員からフリーランス通訳者に転身。以下のユーザー名をクリックするとプロフィール表示に進みます。

2017-06-24 色とりどりの一週間

通訳の仕事を始めた 2014年 に比べると最近の日々は彩(いろどり)が豊かになったと感じます。おそらく次の二つの面があるのでしょう。
・仕事の種類や内容が多様になった。
・通訳者が経験を積むにしたがって状況の分析や話の理解が深くなった。

「ああ、さっきは話者に同期(synchronise)していたな」
と感じるときもときどきあります。発話の内容が隅々までわかり、その内容が鍋に水を入れるかのように「ざーっと」入ってくる。これが私にとって好調を示す感覚です。こうなれば訳すときに「探す」・「つなげる」といった苦心はありません。ざーっと入った水がざーっと出ていくように訳せます。

もちろんそういかないときも多々あり、そこで苦しくならないように(少なくとも顧客に苦しさが伝わらないように)日々練習と工夫は欠かせません。


この1か月で顧客に特に感謝されることが続きました。偶然なのでしょうけど、うれしいですね。「訳し切った」(今の私ではこれ以上はできない)という機会を増やし、その水準そのものを引き上げる努力を続けることが通訳者の道なのだろうと思います。

 


新橋駅からお世話になっているエージェントに歩く途中にある「ナンディニ虎ノ門店」。ミールス(定食)はいろどり豊かです。肉入り(non vegetarian・写真)は少し重すぎました。菜食が本命かと。

f:id:shira-j:20170623092036j:plain

こんな季節

f:id:shira-j:20170623092208j:plain

2017-06-22 どきどき--信頼に応える

以前に一度だけ組んだ通訳者さんから代役の依頼がありました。ほれぼれするような訳を出す方だったのでかなり重圧を感じたのですが、これも何かの縁と引き受けました。

なんとか無事に収まり、お客様にも満足していただいたようです。

ほっ…。

自分からエージェントの登録をしなくても、このような
代役引き受け → エージェント登録
という形の登録を複数回経験しています。お礼を言われて通訳試験もなく登録ができ、実績も残る。結果的には最強の営業活動かと思います。

他の通訳者を紹介するって、大変なことだと思います。全幅の信頼を置かないとできませんね。幸い私も頼みたい人を何人か思いつきます。かつてインタースクールの速成科(現在の専属通訳養成コース)で学んだ仲間や、日本会議通訳者協会で知り合った通訳者。ありがたいことです。


大事な代役の前の「勝負ご飯」ならカーンケバブビリヤニのマトンビリヤニ。丸のままのカルダモンやクローブがたくさん入っていて薬膳感覚もあります。写真では見えませんが、骨付き羊肉がたっぷり埋まっています…。この日は南インドのサンバルというおだやかな豆・野菜カレーが付きました。最後はヨーグルトサラダを混ぜてさっぱりと締めくくり。

f:id:shira-j:20170621211215j:plain

2017-06-20 通訳のノート(メモ)

通訳の学習を始めたときには、あまりノートのことを考えないでいいと思うんですね。

通訳は書き取りの試験ではありません。

ノートを取るのなら、
「今書き留めたことは実際の訳出にどう役立ったのか」
ということを考えることも必要ではないでしょうか。

つまり、そのノートがあった場合とない場合との違いは何か、ということ。なくても訳せるのなら、書かくていい。その時間とエネルギーを別のことに使えますから。

通訳学校の入門クラスで1文・2文を訳す程度なら、実はノートはほとんど不要ではないでしょうか(名称や数字の列挙を除いて)。


ノートなしで、あるいは最小限のノートで(そのノートがないと支障が出る、という意味で)訳す練習をする。その後に訳す長さが長くなるときのためにノートを取る練習・研究をするのがいいんじゃないかと思うようになりました。つまり

  1. 1文・2文をノートなしで訳せるようになる。
  2. 訳せるようになってようやくどのようなノートが必要かがわかってくる。
  3. 3文・4文と長くなったときに役立つノートが取れるようになる。

ということなんじゃないかなあ。

 


久しぶりに茨城県水戸市スリランカ料理店「コジコジ」に行けました。満月の日なので菜食特別料理です。良い素材を使い、手間をかけて調理しているのがすぐにわかります。カルパシ・コジコジ・アハサ食堂からそれぞれの調理人が出てスリランカフェスティバルで共同ブースを出すそうです。6月24・25日。
6/24,25のスリランカフェスティバルについて。

f:id:shira-j:20170618200821j:plain

2017-06-19 自分一人でできたわけではない

丸の内や汐留、新宿にあるガラスと鉄との高層ビル。そこにある役員大会議室や応接室、場合によっては同時通訳装置完備の会議室。

そんなところに座ってイヤフォンを耳に入れ、マイクロフォンに向かって音声を出す日も多くなりました。

そして週一回は出身の通訳学校で講師を担当します。

ちょっと不思議な気がしますね。学校の教室に初めて座ったのが 2012-04-21(土)の 11:30。つい先日のような気がします。

最近になってようやく
「周囲のみなさんのおかげだったな」
という思いが実感を伴ってきました。いままではそう感じる余裕もなかったのかもしれません。私を通訳者として使ってくれた顧客、そしてその縁を作ってくれたエージェント無くしてはこんなブログ記事を書くこともなかったことでしょう。

通訳学校でさほど出来が良かったわけでもない私を励ましてくれた講師のみなさんにはどれだけ感謝しても足りない気がします。

そんな恩師と今は同じ講師控室に(何年も前からいるような顔をして)座っています。

とりわけお世話になった講師は
「Shira さんがそこ(講師控室)に座っているのを見て、当初は『なんで受講生がここに?』と思ったけど、ようやく慣れてきました」
と言っていましたっけ…。

みなさん本当にありがとうございます。

通訳者としてはまだ動き始めたばかり。まだまだ活動の絶対量が足りません。どんどんやりますよ。


曇り空

f:id:shira-j:20170618195132j:plain

晴れの夜

f:id:shira-j:20170618195232j:plain

2017-06-14 次は、盛り付け

いい感じです。

時計の11時から時計周りに、
ラッサム(粒の黒こしょう入りトマトスープ)
ダル(ひきわり豆のカレー)
サンバル(豆と野菜のカレー、この日はタマリンドで酸味を加える)
カジキマグロのミーンモリー(ヨーグルトカレー)
チキンチェティナード(チェティナード風チキンカレー)
ポリヤル(野菜炒め)
アヴィヤル(野菜のヨーグルト・ココナツ煮込)
にんじんのピックル(辛味和え)
米はソナマスリ

f:id:shira-j:20170612213209j:plain