50歳で始めた通訳訓練

会社員からフリーランス通訳者に転身。同時通訳ブースに入り、通訳学校の講師に。以下のユーザー名をクリックするとプロフィール表示に進みます。

2015-12-25 称えられることの少ない貢献者(unsung heroes)

仲介会社(エージェンシー)と通訳者とは不思議な関係です。

現在登録している通訳仲介会社にはずいぶんとお世話になっています。私が通訳市場に慣れていくに従って徐々に
「サイズの大きな仕事」
の紹介をしてくれます。この点では無名の芸能人を世に出そうと努力する芸能事務所のようでもあります。

(2005年の AKB48 デビュー時)初日のステージに立った1期生は20人、観客はメンバーより少ない7人だった 
朝日新聞 2015年12月8日記事)

また、会社が元請負人で通訳者が下請負人の立場にあるともいえます。いっぽう、通訳者から見れば
「仕事を発注してくれるありがたい相手」
でありつつ
「(通訳者)本人ができない営業・事務を担当してくれるアウトソース先」
でもありますね。

元の顧客が支払う通訳報酬 > 通訳者が受け取る通訳報酬
なので、
「(仲介会社が)中抜きをしている」
という表現もできますが、
「営業・事務のアウトソース料金を通訳者が支払っている」
ともいえます。

都心で仕事が早めに終わったときなどにはエージェンシーに顔を出してコーディネイターや営業担当者にあいさつだけでもするようにしています。この人たちの働きなしには私は動けませんし、メールの向こうに
「生身の人間」
がいることを双方思い出す機会にもなろうかと思います。