50歳で始めた通訳訓練

通訳者のブログ。会社員からフリーランス通訳者に転身。以下のユーザー名をクリックするとプロフィール表示に進みます。

2019-02-13 通訳者の確定申告

2018年分の所得税確定申告を 2019年2月07日に提出しました。

昨年は出張業務があったので2月13日でした。その前は 2月1日。今年は源泉徴収票が1社分遅れて届いたので(おそらく日本郵便の事情)7日になりました。

今回は初めて電子申告(e-Tax)を使いました。かなり楽なのでおすすめできます。2回に分けて作業し、合計3時間くらいで完了しました。通訳専業の確定申告は鼻歌まじりで楽々ですね…。


以前から電子申告は気になっていたのですが、
マイナンバーカードを取得し
・カードリーダーを自費で購入し
・ソフトウェアをインストールする
必要があるので手書きで申告書を提出していました。国税庁の省力化のためになぜ納税者がカードリーダーを買わなくてはならないのか理解に苦しむところ。無料で配るくらいのことをしないと移行するはずがないのに…。

おそらく国税庁は「降参」して何らかの代替策を出すと思ってがまん比べのつもりでいました。

そして 2018年分(2019年2月~3月提出)からやはり敷居を下げてきました。
「思った通りだ…」
とつぶやいてしまいます(カードリーダー買ってソフトのインストールに苦労した方、ごめんなさい…)。

利用者識別番号と暗証番号とで電子申告ができるようになったのです。窓口が込み合う前にと2018年11月07日に税務署に行ってわずか15分ほどで手続きが済みました。


会計知識のある人には実に使いやすい軽量級ソフト「わくわく青色申告」で会計取引が発生する都度データを入れています。つまり、12月の最後の通訳業務の報酬が確定すれば確定申告データがそろっていることになります。電車賃はエージェントに報告するときに会計データも入力してしまいます(「思い出す」のはものすごく無駄な労力です)。その他の出費があったときにはレシートをA4の紙に糊付けしてすぐに会計データに入力。
「宵越しのレシートは持たない」
のが当然という環境で仕事をしていた会社勤務時代の習慣に感謝しています。

電子申告は「確定申告書等作成コーナー」でいわゆる対話型で入力・作成をしました。

会計ソフトで決算書を印刷し、それを手で国税庁サイトの決算書様式に入力していきます。自動的に検算されるのでさほど手間ではありませんでした。

医療費は国税庁が専用のエクセルを用意しているのでそれにレシート1枚ずつ入力します。これは早めに済ませておくといいですね。レシートの提出は不要です。

源泉徴収票も1枚ずつ入力していきます。手間といえば手間ですが、本紙やPDFの添付が不要なのでスキャンやコピーをせずにすみ、むしろ楽です。


決算書の入力が終わったら申告書の作成です。これは紙に書くのと同じ感覚ですが、扶養控除・保険料控除・医療費控除・税額計算は人数や支払額から自動計算されるので楽です。


もう一つ気に入ったのが、作成途中で保存し、後日そこから再開できること。


電子申告に対する評価は人それぞれでしょうけれど、私は大いに省力化ができて(源泉徴収票のPDFを作ったり申告書を封筒に入れたりする手間がない)満足しています。

会計ソフトの使用にあたり、ちょっとした工夫:

  • 支払い時に控除される源泉税に専用の勘定科目を使うと便利(以下の理由で)。私は「預け源泉税」を新設しました。
  • 「預け源泉税」科目に支払者ごとの補助科目を作っておくと年間の支払者ごとの合計がすぐわかるので各社から届く源泉徴収票との照合がとても楽です。

※ 当方の記録と照合したところ、取引のある顧客すべてがしっかりとした会計処理・源泉徴収処理をしているのがわかりました。


以前の勤務先の仲間とひるごはん。「Spiral YOTSUYA」はおすすめ。写真の左上に少し写っているピクルスがとてもいい。

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首都圏稼働の通訳者にはおなじみの光景。やや苦しい設計の地下鉄出入口。

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2019-02-12 第2回 JACI 同時通訳グランプリ:準備ワークショップ(2月)

2019年2月16日(土)の午後の練習会の紹介です。

第2回 JACI 同時通訳グランプリ:準備ワークショップ(2月)

グランプリには参加しないけれど、同時通訳の練習をしてみたい方、同時通訳のスキルをアップを目指す方も大歓迎です。経験豊富な講師から実践的なアドバイスを聞くことができます。 

手作り感あふれるリラックスしたワークショップになるはず(前回の経験から)。

グランプリ申込者はこの講習会参加は無料です。

 

2019-02-10 年の初めからいろいろ

毎年年末になると翌年度の手帳を買って事業計画を書きます。ごく簡単な表現です。年間何日間仕事をしたいのか・年収をどのくらいにしたいのか・どのような通訳業務をしていきないのか、など。学習・訓練についても少し。

今年(2019年)は1月からこの手帳に書いたことに関連した展開が複数ありました。新しい顧客を紹介してもらったり通訳技能について助言をいただいたり。まだまだこれから、と考えていた展開が外部からの支援を得て早く進んだり(準備不足かとも思いましたが、乗りかかった船だと思って踏み出しました)…。

2月8日までに照会を受けて確定・仮確定となった 2019年内業務の請負金額が 2014年の年間請負額と同じくらいになりました(2014年に稼働開始)。ひとつひとつの仕事を丹念にしてきたらいつの間にか、という感じです。

今年もまだまだいろいろなことが起こるでしょう。主体性を持ちつつも流れには逆らわず。


いつもの散歩道にて。

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2019-02-08 動じない人

以前にご一緒した通訳者と再度組む機会がありました。

この方、現場に大きな付加価値を提供していると思います。

お客さんやエージェンシーの都合(準備不足など)があってもさらりと受け流し、てきぱきと仕事をしていきます。急な予定変更があっても動じることがありません。

伝えるべきことや必要なこと、改善案は柔らかくしっかりと出していきますが、あくまで顧客の価値の最大化を実現しようという発想が根っこのところにしっかりとあります。

見習うべき人にまた出会うことができました。


たまには東海道新幹線にも乗るので、証拠写真

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西新橋のバングラデシュ料理店「トルカリ」。地味なんだけどなんだかおいしい。じわじわくる店。イスラム教の国バングラデシュではステンレスの大皿は使わないのだそうです。ではなぜ? というと、「日本ではお客さんが『あー、南アジア料理店に来たな~』と感じる演出をすべきだ」と考えたそうです。

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2019-02-06 日本会議通訳者協会の活動

一般社団法人 日本会議通訳者協会が企画するワークショップで講師を担当しました。

「会計知識『基礎の基礎』」という題です。ワークショップでは通訳演習はしないのですが、この知識を身に付けると体幹筋を鍛えるように効いてくるはずです。

東京で実施したところ好評だったので大阪でも同内容で開催しました。共に熱の入ったすばらしい学習会になりました。


フリーランスや企業内を問わず、企業活動の通訳をすると部門や企業の業績や予算の話はまず必ず出てきます。そのときに話の見通しが良くなることを目的としました。「セミナー」ではなく「ワークショップ」というところも私なりの考えを反映しています。出席者全員がしっかりと理解して帰途についてほしいので、双方向で徹底的にやりとりをして例題を解きました。


今回日本会議通訳者協会の会員や一般の方々の声を聞くこともできましたが、ひとつ
「(意外にも)そうだったのか…」
と思ったことがあります。

職業通訳者になろうと思って通訳技能を学習中の方々はもう立派に
「通訳業界関係者」
ですから、日本会議通訳者協会の会員になって現役通訳者が集めた幅広く深い、鮮度の高い情報に接していくと利益がとても多いと思うのですが、ご本人たちは
「会員になるにはまだまだ経験や技能が足りない」
と謙遜している人が実に多いようなのです。

私はまだインタースクール東京校で通訳訓練を受けているときに入会して、協会の行事が通訳学校の学習にもずいぶん役立った記憶があります。

会員限定情報には他では得られない、同業者団体ならではの情報や行事が多く紹介されています。通訳者が組織し、通訳者のために通訳者が運営する会ですから…。

一般社団法人 日本会議通訳者協会

※ 2019年2月16日(土)に同時通訳の練習会を予定しています。リラックスした雰囲気でパナガイドを使った通訳の実践を経験する機会になると思います。

第2回 JACI 同時通訳グランプリ:準備ワークショップ(2月)

 


清澄白河南インド料理店「ナンディニ清澄白河店」。虎ノ門店にはよく行きましたがこちらには初めて。写真はミールス。パロタ(層状になったパン)が付いてきてかなりの分量です。まず「ミニミールス」を食べて様子を見るのをおすすめします。

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2019-02-02 程度

まだ会社勤務をしていて通訳学校に通い始めたころ、通訳者のブログや通訳学校のインタビュー記事を見つけるたびに読んでいました。

通訳者として世に出る際に幸運な機会を得た方もいます。
「いいなあ…」
と思ったのですが、自分にも似たようなことが数年後に起こりました。
「努力をすれば報われる」
というほど世の中思うようにはいかないのですが、
太陽の下、新しいものはそうそう現れない
というように、珍しいことでも意外に身近に訪れることもあるようです。


そんなブログの筆者と仕事でご一緒する機会があり、通訳技能について気になっていた疑問をぶつけてみました。回答がいままでに聞いたことのないお話で強く記憶に残りました。

翌日から通訳中の精神活動に少し変化を感じます。訳出が一晩で変わるほど世の中甘くないのですが、通訳者の心の内では
「ああ、なるほど。こういう感じもあるのか」
と今まで気づかなかったことに驚きます。


話の大筋をつかみなさい、語ではなく意味を訳しなさいと各通訳学校の講師は異口同音に言いますが、そうすると通訳者がどのように感じるようになるのかは講師が伝えられない部分だろうと思います。けん玉やさかあがりの得意な人がそれがどんな感じかをうまく伝えらないようなものかもしれません。

今回私が気づいたのは
「何か質的な違いもあるかもしれないが、程度の違いも大きい」
ということ。注意して聞くのに何か特別な方法があるわけではなく、注意の度合いを高める必要もある。がんばりだけではうまくいかないことも多いのですが、だからといって「あと一歩」をなんとかして進もうという心構えがないとわからないことも多そうです。


出張の都度出向く店1.研究熱心な日本人店主が丁寧に作っているのが食べるとわかります。

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2 この店は菜食です。パニール(未発酵カッテージチーズ)のカレーとダールマカニー(豆カレーバター風味)。今回改めておいしさに感心。隠れた名店

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2019-01-31 語り合う

出張先で仲間の通訳者と夕食を共にしてのんびり話をする。いいですね。

非常に貴重な話が聞けるときもあります。話の内容があたかも触媒となって、自分の中にあった形のはっきりしない疑問に対する理解が一気に進む経験もしました。
「あちらを立てればこちらが立たず」
と思っていても、実は第三の考え方があることに気づいたりします。

こうした会話はそのとき・その場だったからこそ大きな価値があったのだろうと思います。何かが突然うまく組み合わさったような感触。

通訳技能について・自営業者について考えるうえでずいぶんと収穫がありました。消化して実証するにはしばらく時間がかかりますが、きっと何か形になるだろうという予感がします。

そして、できれば私にもこうした「触媒」の役割を果たせる日が訪れるだろうかと考えてしまいました。


通訳業を始めてからの私にとって新幹線と言えば東北・上越です。大宮を出てからの加速はなかなかのものです。直線が多く疾走感がたまりません。
聞くところによると「新幹線といえば東海道」とおっしゃる人も東北に乗ったらしいです。「車両の色に違和感が~」とのことらしいですが、すぐに慣れます。北へ行きましょう。

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