50歳で始めた通訳訓練

会社員からフリーランス通訳者に転身。同時通訳ブースに入り、通訳学校の講師に。以下のユーザー名をクリックするとプロフィール表示に進みます。

2017-07-22 出張

当日移動だと少し無理がある場所に2週間で3往復しました。交通費と宿泊費とでかなりの額になりましたが、それでも発注していただいたのをありがたく思います。

うれしいことに友人の居住地でしたので、納涼タイ料理の会にしました。通訳仲間も1人引っ張っていって楽しく過ごしました。

別の日には仲間と大規模浴場に出かけ、手足を伸ばしてヒノキの風呂に入ってごきげんです。おいしいイタリア料理の居酒屋にも行けました(私はアルコールを飲まないので San Pellegrino でしたけど)。


以前は
「狭いなあ…」
と感じたビジネスホテルの通常の部屋ですが、こうしたことにも慣れていくものですね。

 


神奈川県大和市スリランカ料理店「シナモンガーデン」が3周年を迎えたそうです。記念の特別料理を出したところ50食完売とのこと。あの場所では快挙です。

写真は通常のスリランカプレート 1,100円。この日の料理はすべてがおいしく、一種の完成形といえそうです。すばらしかった。

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2017-07-18 接客業としての通訳

どのような仕事にも顧客がいます。製造ライン勤務なら最終顧客までの距離は遠いかもしれませんが、次工程や品質管理部門、あるいは上司が自分にとっての「客」ともいえますね。通訳者だと顧客との距離はずっと近くなります。隣やテーブルの向こうにいることも多いですし。

ですから私は通訳業はサービス業であり接客業の一形態だと思っています。通訳学校に通い始めた時分からこの考えは変わっていません。サービス業・接客業の大きな特徴は相手となる顧客が千差万別で、それによって仕事の環境や要求度も大きく変わることだと思います。同じ客先の同じような会議でもいざ通訳してみると前回と同じということはめったにありません。場所や内容が常に変化し、顧客とのかかわりも都度違います。


相手の要求や感じ方、大きく言ってしまうと価値体系が様々なので、通訳者には顧客サービスのコールセンターや自動車・保険のセールス担当者に求められるような柔軟さ・打たれ強さ・相手を読む力が必要だと思っています。これは同時通訳ブースに入って音声を出すだけのように見える業務でも実はあまり変わらないように思います。他の通訳者と組みますし、発表者や会議参加者との事前交渉・打ち合わせも大切です。うまくいかないときの危機管理・事後処理・挽回策も必要です。


通訳者として世に出るまでは狭義の通訳技能だけに関心を向けがちですが、職業としての通訳をどう考えるかも大切なことだろうと思います。


豊島区南大塚の「やっぱりインディア」は開店直後から人気店となりました。インド料理に詳しくない客でも、あちこちにある「本場のインドカレー」(大きなナンとカレー)を出す大多数の店とは違う料理が出てくるのがわかるのでしょうね。調理師はインド各地の料理を作れるようで、最近南インドの定食(ミールス)も始めました。

写真上方のパパド(豆粉のせんべい)の後ろにラッサム(スープカレー)が隠れてしまいました。

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2017-07-17 フリーランス通訳者の報酬

日本会議通訳者協会の理事・副会長の大竹純子さんの記事をご紹介します。

通訳の収入、ギャラの鍵を握るのはフリーランスの経験年数
マルナゲ 個人事業主クローズアップメディア 特集)


同協会の活動に私もいろいろとかかわっていますが、大竹さんをはじめ様々な経歴の優秀な通訳者と知り合いになり、共に会の運営活動に携わることから大きな刺激を受けています。知恵も時間も必要で
「いろいろと大変だなあ」
と思うこともありますが、マンション管理組合やPTAのように機関がないと組織は動かず、組織が動かないと活動ができませんものね。

フリーランス通訳者が
「チームで活動する」
楽しさが味わえるのも私にとって大きな意味があります。

 


暑い日が続きますが、自宅への最終アプローチは涼しくてほっとします。

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2017-07-13 少しずつ

最近異なった場面で複数の方から
「声がいいですね」
と言っていただきました。

日本語で話していたときのことです。

そういえば最近やや広い会議室でマイクロフォンなしの逐次訳でも楽に声が出ていた気がします。

緊張するとのどが詰まる感触があり、声の響きが失われるときが以前にありました。最近はのどや肩がゆったりとした感じで声が出せている気がします。小さな声で話すのでのどが詰まり気味になりやすい同時通訳でも少し改善がある気がします。

良い方向に変化があったようなので、英語を話すときにもこの方向でいきたいと思います。同時通訳で英語を訳出するときには響きを失った声を使っている気がしていますので…。

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南アジア料理以外も。餃子は左1列が野菜、右1列が豚肉。

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2017-07-12 そこが聞きたい

通訳業務中の聞き取り・訳出は一定に運ぶものではありません。流れが良いときもありますし、難しいときもあります。

そして、英語を日常使う顧客が通訳者を使うとすれば、そうした「山場」で苦労したり不明瞭な点を残したくないから。

その日の通訳業務や通訳者に対する印象はこうした「山場」、つまり全体のごく一部で決まってしまうことも多いのではないかと思います。


通訳学校の授業においてもよく理解できてさほど苦しまずとも訳が出る部分とそうでない部分とがあります(不思議なもので、人によってその部分がかなり違うのですが)。運が良い・悪いではなく、
「それが通訳だ」
と淡々と受け入れたほうが学習者のためになる気がします。

ブログ Erika's English-Japanese Interpreting Service で山下さんがこう書いていらっしゃいます

「ここはダメだったけどこっちはできたから良いでしょ」は、プロの仕事では通用しません。 (通訳学校と入門科3(指されたくない時ほど指される不思議

 


早めの到着は通訳者を救うことが多い。

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神奈川県綾瀬市スリランカ料理店「ロイヤルグリーン」の昼食。大豆たんぱくのおかず、豆カレー、水菜の和え物、鶏カレー、かぼちゃの煮物、ポルサンボル(ココナツ・たまねぎ・とうがらし・乾燥魚の和え物)に辛くないとうがらしの素揚げ。

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2017-07-10 買う側は常に高いと思うもの

通訳者が手にする報酬を仮に 40,000円としましょうか。終日同時通訳だと3人ですから 120,000円。仮設ブースの設置はいくらでしょうか。通訳機材エンジニアが1人終日駐在するとして 30,000円に仮設ブースと送信コンソールで 20,000円としておきましょう。

顧客に配る受信機を 20台 として1台1日 1,000円なら 20,000円。

ここまでの積算で 190,000円。通訳手配会社の事務経費と利益で 30% とすると 57,000円。受注額は 247,000円。おそらく大きくは外していないと思います。

お客さんはこれだけ支払っている。

通訳者は自分が 40,000円の仕事をしていると思いがちですが、顧客は 247,000円の仕事をしているという目で見ています。

 


暑くなりました。

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2017-07-07 仕事のご褒美は仕事(2)

同時通訳の受信機を数十ほども使う会議で3日間同時通訳でした。いやー、よくしゃべった…。

このような仕事をすると経歴書に「会議通訳」として書けるのでしょう。

仮設ブースが立派で快適でした。強制換気・LED照明・高級ヘッドフォン(使いませんでしたが)・ハンガー・ひざかけ完備です。扉の建てつけも良好。通信機器も最新鋭(アマチュア無線をしていたのでエンジニアさんと話が合いました)。

組んだ通訳者もすてきな人ばかり。いっしょに昼を食べ、いろいろと話ができました。

なにより手ごたえを感じたのは質疑応答ががっちりと組み合わさったこと。通訳者として
「ほっと一息」
ですが、しばらくするとじわじわと喜びを感じます。


通訳を介した会議での質疑応答は通訳者にとって一種の試金石といえそうです。質問をしっかり理解しないと訳に情報が漏れたり話者の論理に沿わなくなったりします。その訳を聞いた回答者の答えは的を外すか内容が足りないものになります。そしてその回答をまた通訳するのですから…。

こんなふうになっちゃう可能性が常に存在します。

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今回は以前の

2016-03-04 仕事のご褒美は仕事

という記事を思い出して書いてみました。