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50歳で始めた通訳訓練

会社員からフリーランス通訳者に転身。同時通訳ブースに入り、通訳学校の講師に。以下のユーザー名をクリックするとプロフィール表示に進みます。

2017-05-23 しなやかな人生

このブログを書き始めたときからのブログ仲間 Lady Green さんが新ブログを始めました。

わたしの英語学習法

 

また、京都で通訳をしている interpreter-kyoto さんは新規にウェブサイトを立ち上げ、自己ブランドを前面に出しています。

(kieko's website) 


私はどちらかというと「一点突破」という考え方で通訳学校で学習し、その縁をフルに頼って世に出て、その途上で数々の幸運に支えられてきたと思います。人生の後半、就労年齢でいうとそれこそ「後期高齢者」ですので視野を狭くして集中しました。いっぽう Lady Green さんや kieko さんは自分の職業・人生を考えるうえで私とはかなり違った考え方・実践をされてきたように感じます。このお二人の進み方はそれゆえとても参考になります。

2017-05-22 講師業

出身の通訳学校で通訳養成課程の講師を始めました。2017年4月期の4回目が終わったところです。

回を重ねるごとに受講者と講師との相互理解が進み、いい感じになってきました。
・受講生の利益を最大限にするために
・講師が自分の特色を出しつつも
・常に受講者の反応と成果とを観察する
ということになろうかと思います。標準的な授業の進め方はありますが、
・この期の
・この課程で
・この受講者が
・この講師と
学習するのは一期一会。「授業は生き物」であることを感じつつ、二度と再び来ないこの時間を有益に過ごそうと思います。

私の場合「黙ってこれをしなさい」というよりは、講師が最善だと思う進め方を提示し、その理由を説明して進める傾向がありそうです。成年者の集まりですからメタ学習(学習についての学習)もある程度は期待したいところですね。ただ、迷わせることが多くなっても良くないので、このあたりは慎重に考えることにしましょう。

 


密かにその日の授業を反省します。ティファン(インドの軽食)はそんなときの良い友ですね。マサラドーサです。米と豆の粉を使った薄い生地を焼いたもの。左のオレンジ色はトマトチャトニ。白はココナツチャトニ。右はサンバル(豆と野菜のおだやかなカレー)。この店はおいしいチャトニがたっぷりでうれしいですね。

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2017-05-21 良い出会いばかり

いままで500日あまり通訳の現場に出てきました。ほとんどすべてエージェントを介したフリーランス契約、つまり顧客が通訳サービスを購入し、それを提供するのがたまたま私だった、という業務です(指名をいただいたこともありますが)。契約社員派遣社員という「人間」として出向いたのではなく、「機能」として顧客の価値創造を手伝ってきたわけですね。

顧客が通訳者の能力を(気軽な、遊び半分で)試そうとしたとか、訪問先企業の常駐通訳者が競争心から非協力的だったとか、通訳が難しい環境での不出来を厳しく責められたという記憶はまったくないことに思い当たりました。

自らの力不足で業務中つらく感じることや帰り道にくやしく残念に思うことはあるのですが、納得できることばかり。自分が被害者意識を持ったことは皆無ですね。したがって客を非難する気持ちになったこともありません。今までの顧客はすべて(100.0%)すばらしい客だったと宣言できます。今までの業務一覧を見ても
「ああ、いい人だったなあ」
と思うことばかり。

客先の都合による急な変更や通訳サービスを使い慣れていないために仕事が難しいということは確かにあります。ただ、ここで思い出したいのは

ニーバーの祈り

です。

資料が出ない・音声の状況が良くない・聞いていた様子と違う、といったことは日常的に起こります。通訳者の努力で改善できるところは改善し、それができなければしかたがない。エージェンシーや同業団体からの長期的な働きかけで顧客の理解を深めてもらうために「自分で」何ができるかを考えるしかない。

そんなふうに思って仕事をしています。

 


ドトールロイヤルミルクティはこうして数十秒蒸らすとおいしくなる気がします。

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2017-05-19 通訳者・翻訳者の子育て

イカロス出版の「通訳翻訳WEB」に新しい連載が始まります。

通訳者・翻訳者の子育て

第一回は通訳者であり日本会議通訳者協会理事の岩瀬かずみさんの寄稿です。

岩瀬さんとは同協会の理事会で何度かお話をする機会がありました。優秀で経験豊かな通訳者であることはもとより、協会運営についても的確な意見をお持ちでお話を聞いていて感心することが多いのです。

この記事を読んで
「さすが かずみん」(通訳では大先輩ですが、こう呼ばせてもらっています)
と思いました。みなさまもぜひお目を通してみればと思います。

Vol.1 幼少期は母語を大事に、高校からNZへ留学 

 

2017-05-18 心にノートを

以前に逐次通訳を2名体制で担当したことがありました(終日の長時間だったので)。そのときの同席通訳者さん、ノートをほとんど取らない。じっと聞いて、実に正確に訳出していきます。ノートの量は5時間でA4の大きさ2面くらいでしょうか。

寳閣綾子さんの記事「リテンション」を思い出しました。


こんなことを思い出したのは、最近も少し似た体験をしたためです。そして今回は自分で試してみました。業務本番でノートを取らずに耐えるとかなりプレッシャーがかかりますね。それでも
「この話者は短めに区切って話す。短くないときでも意味のまとまりは1つ」
と思って
「心にくっきり」
と心がけて聞いてみました。するとどうだろう! ノートを取るのと変わらない品質で訳が出るではないですか。

もちろん話の中の要素が多くなるとノートが必要ですし、話が長くなると内容が簡単でも「マーカー」を示すためにノートが必要になります(ほぼ暗譜している指揮者が演奏している箇所を確認するために譜面を見るような感じかも)。それでもノートの量は大きく減りました。とりあえず安心するために書いていたことが多かったと痛感します。


そして今日は待ち時間のカフェでちょっとした実験をしてみました。心の中に紙面というかホワイトボードというか、そうした「面」を想像して、そこにノートを取るつもりで音声を聞いてみたのです。少し意識が変わりますね。そろばんの暗算をする人は「バーチャルそろばん」(今風に言うならエアそろばん?)が見えているらしいですが、それに近いのかもしれません。心の中でノートを取るためには耳に入った情報を即時に整理して何をどう書くか決めていきます。この「忙しさ」が実は理解しながら聞くことに関係しているのでしょうか。

まだ少ししか試していないので、単に物珍しさを感じただけの可能性もあります。もう少し遊んでみます。


おだやかな味の、普段着のミールス

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くっきりした味の、外食のミールス。特にトマトラッサムがトマトのうまみとにんにく、黒こしょうで鮮烈です。

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2017-05-16 足りないところを補う

通訳の業務をしていくと、仕事自体が訓練になるのも真実です。しかし、「試合」だけでは強化しづらい機能もあるはず。

通訳業務提供という「販売」に対応する「仕入れ」として考えられるのがしっかりとした日本語と英語とではないかと思います。通訳技能は仕事の中で鍛えていくことも可能かもしれませんが、言語の運用能力(表現・語彙・文法・語法など)は別途何かしなければならないだろうと思ってきました。

そんなところにちょうど英語の学習会の声がかかりました。かつて共に学んだ仲間です。秘密の場所で集中して訓練する計画が5分でまとまりました。

数年前より仕事の密度が高まり時間的な余裕が少なくなりましたが、とりあえずしばらく続けてみましょう。

 


ニルヴァナム虎ノ門店。ナンディニ虎ノ門店・エリックサウス東京ガーデンテラス店・ソニア・スワガットと南インド料理の名店がひしめくインタースクール東京校周辺でも特色ある料理を出しています。サンバルとベジカダイ(野菜カレー)にトマトライスのおいしさでもう十分満足なのですが、肉料理もなかなかの出来です。

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丸山さんのブログにおいしそうな解説があります。

2017-05-15 少し追われ気味

大量の資料が送られてきて綿密に準備する必要のある業務が続きます。以前は少し間隔があったのですが、今年の4月以降少し続いています。

それに加えて通訳学校の講師に日本会議通訳者協会の事務。

通訳者ののどかな春が終わって厳しい夏になったかのようです。

新しい場所で・新しい人と・新しい内容で仕事をすることが続くフリーランス通訳者。現場業務の正味時間はさほど長くないのですが、終わるとかなり疲れていることがありますね。「新しい」ことによるストレスがあるのだろうと思います。

適度に休みを入れながら、この「新しい現実」に慣れていくことにしましょう。

 


資料は量が多いだけではなく、発表者が渾身の努力をした作品でもあります。通訳者は受けて立たねば。

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相模鉄道マスコットキャラクターそうにゃん」のつりかわ。ベルトが短めで子供の手が届かない高さなのはなぜ?

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