学習用の英語辞典として Longman Dictionary of Contemporary English (LDOCE)と Oxford Advanced Learner's Dictionary (OALD)とを愛用しています。
文書を読むときにはこれだけでは見出し語数が足りないときがあるので、Concise Oxford English Dictionary (COD) やリーダーズ英和辞典、リーダーズ・プラス を使っています。
(Longman の1版~4版を除いてすべて電子版・オンライン版を愛用してきました。)
英語の辞典を使っていると、ちょっとした一言をありがたく感じます。
たとえば、modicum
OALD によれば、
a fairly small amount, especially of sth good or pleasant(強調は Shira)
これをリーダーズで引いてしまうと
少量、僅少
というそっけないことになります。これでは文意を読み誤ってしまうこともありそうですし、自分で使いこなすことができません。
chide はどうでしょうか。
OALD だと
to criticize or blame sb because they have done sth wrong(強調は Shira)
リーダーズでは
しかる,(通例)優しくしかる,たしなめる
となっていて、こちらも単語の使い方を知る上では情報が足りないようです。
▼
朝日新聞の社説をサイトトランスレーションしていて、
「原発の安全確保の見通しは暗い」
といった文章で
hopes are slim
という表現を思いつきました。
OALD を見ると、slim の 3 に
not as big as you would like or expect(強調は Shira)
example: a slim chance of success
という記述があり、まずまずいけそうだということがわかります。リーダーズの
不十分な,貧弱な;(見込みなど)ほんのわずかな
でも訳は可能ですが、slim の根源的な意味を知るには少し及ばないように思いました。
google で
"hopes are slim" site:uk
と検索してみると約 5,500件がヒット。
対象ドメインを site:edu
にすると 56件ヒット。ちょっと心もとないかな?
まあ、だいじょうぶでしょう。
※ 英和辞典にも学習者用の優れたものがあることを申し添えておきます。また、学習用辞典と比較してリーダーズやリーダーズ・プラスに対して否定的な意見を述べることが私の意図ではありません。A=B のように訳語を機械的に覚えるのはときどき危険が伴うということを書いてみたつもりです。