50歳で始めた通訳訓練

通訳者のブログ。会社員からフリーランス通訳者に転身。以下のユーザー名をクリックするとプロフィール表示に進みます。

2014-04-02 半年コース・1年コース

★昨日は April Fool's Day にご協力いただきありがとうございました。★

インタースクール東京校が「プロ速成科」の受講生を募集しています。毎週土曜に3時間で1年。

あれ、どこかで聞いたような話だと思ったら、以前に調べたサイマルアカデミーに類似の課程がありましたね。サイマルでは通訳科・同時通訳科で1年・週1日・4時間という枠組みです。

長年の実績があるサイマルでこの時間割を使っているのも、何らかの必然性があるからだろうと思います。

それではなぜサイマル以外の学校で半年コースが多いのでしょうか。

半年課程のほうが受講者を集めやすいのでしょうね。
・1回に払う学費が少なくなる
・進級という節目を示すことで受講生の学習意欲を継続させる
・「1年も続けられるだろうか」という漠たる不安を解消する

ただ、本格的に何かを練習したり教授するには半年(実質は5ヶ月)は短いように思います。以前に小・中・高校生に英語を教えたときも、9ヶ月だったのでそれなりに計画を立てることができましたし、上達具合を見て内容を変える余裕もありました。5ヶ月だったら柔軟に対応することは難しかったと思います。

その半面、1年の間に受講者相互の差が広がっていく可能性がありますね。インタースクールのプロ速成科は
「1年後に会議通訳者として稼働することを目標に」
と謳っていますから、先頭を走る受講者が他を待つようなことはないのかもしれません。