私の場合には反応を少し鈍くするくらいが続ける秘訣のようだというお話です。
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通訳をすると毎回必ず反省材料があります。細かいものもありますが、ときには別の訳文を出していたほうが明らかに良かったというときもあります。
そんな場面にどう対処したらよいか。
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通訳には「芸」(performing art)の側面が強いので、どんな訳出をしても必ず改善点があります。訳文は通訳者ひとりひとりが作った「近似値」で、絶対的に正しい訳は存在しない。
この点は心にしっかりとどめておく必要があると思いますが、思いつめたり自信を失っては仕事に差し支えます。
いっぽうこれに対抗する考え方・感じ方として
「だれが訳しても似たようなものになる」
「顧客はそれでも報酬を払って依頼してくれる」
というものもあります。
こちらの心が強すぎると悪い意味で「開き直り」ですね。
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私の場合にはこの異なる感覚をお互いに衝突させないようにして(足して2で割るようなことをしないで)、両方ともうまく手に持って運んでいくような感じが良いように思っています。そうしてこそ次の仕事を、来月の仕事を、来年の仕事をより優れたものにしていく元気が出ます。
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ダイサギのダイちゃん(仮称)とアオサギのアオちゃん(仮称)が家のすぐ近くまでやってきました。