50歳で始めた通訳訓練

通訳者のブログ。会社員からフリーランス通訳者に転身。以下のユーザー名をクリックするとプロフィール表示に進みます。

2020-11-06 ひと手間を惜しんではいけない

近くにネパール人が経営するインド・ネパール料理店ができました。

昼にもネパール定食を出すそうなので立ち寄ってみます。

ありました。「ネパリセット」と書いてあります。

・ダル(豆スープ)
・米飯
・選べるカレー1つ
・サラダ
・アツァール(佃煮や漬物に相当)
・タルカリ(野菜のおかず)
・パパド(豆粉のクラッカー)
・飲み物
堂々たるダルバートです。これで税共 550円という驚きの価格。


メニューに書いてあった「選べるカレー1つ」が注意を喚起します。この店で多く出るのはインドカレーセット。ナン・カレー、ところによりタンドーリチキンという日本人におなじみのもの。カレーを6種類から選べるとすると、ネパール風のスープカレーではなくてインド風定食のカレーを流用している可能性が高い。


ネパールの伝統的な盆と器で登場しました。ダルの外見はネパール風ですが、色が黄色い。食べてみると北インド風に仕上げたチャナダルひよこ豆のひきわり)を湯でのばしてネパール風の香辛料を少し足しているようです。

これに声高に文句を言う人もいるかもしれませんが、私は感心しました。ダルバートを注文する人は少ないのでネパール風の料理を仕込んでおくのは難しい。でもインド風のカレーをそのまま出すのは気が引ける。できるだけのことをしようという店の姿勢を感じます。

制約があるなら、その中でどうするか。少し教えられた気がしました。驚きの低価格もおそらく日本にいるネパール人留学生を思ってのことでしょう。


コロナウイルス流行で遠隔会議が主体になり、会議は早朝だったり夜だったり。

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