分野により緩急はありますが、オンライン処理で済むことは確実に増えているというお話です。
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少し昔のお話をさせてください。学校を終えて企業で働き始め、1985年に建築設備会社の海外部門の東京事務所で会計を担当しました。
通信室があり、そこにはテレックス端末と電動タイプライターがありました。インターネット誕生以前の話です。電動タイプライターはIBMの Memory Typewriter(リンク先は動画)でした。電源を入れたときのうなり音を今でも思い出します。通常モードでは文字キーを押すと目にもとまらぬ速度で活字ボールが動いてカーボンリボンの上から印字します。メモリ機能があって、前もってキー入力して幅の狭い液晶パネルで内容を確認してから印字の実行ができました。訂正が可能で重宝しました。
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当時は外国に送金するのも一苦労で、
- 外国為替取引契約を銀行と結んでおいて
- 外国為替送金依頼書(4枚複写!)の用紙を銀行からもらってきて
- タイプライターで依頼事項を印字して
- 依頼書に銀行取引印鑑を押して(大企業ですから 担当者→主任→課長→部長 の決裁を要します)
- 依頼書を銀行に持ち込みます。
ミスタイプして用紙をずいぶん無駄にしました。
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そして今。オンライン銀行で対話形式やデータアップロードで送金情報を入力し、パスワード等の認証で送金ができます。以前の手間を考えると隔世の思いがあります。
銀行間送金を使わずとも PayPal や Transferwise といった送金手段もすっかり一般的になりました。
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いつの日か
「昔は人間が危なっかしく運転して夜通し眠気と戦って貨物を運んでいたんだって」
「通訳するのに人間がまるごと来る必要があったんだって」
と現在の方法が驚きと共に思い出されるときがくるかもしれません。
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南インドの軽食「ドーサ」は豆と米に十分水を吸わせてからすりつぶして軽く発酵させて薄く焼いたもの。このドーサは内側にじゃがいものマッシュを包んだ「マサラドーサ」です。左右のドーナツ状のものは豆を材料にした「ワダ」。中央左はココナツチャトニ、中央右はサンバル(豆と野菜のスープ)です。