実業の世界ではよく
「目標を設定し、現状を把握し、その2点の差を認識して埋めていく」
という話を聞きます。
高すぎる目標を設定すると「埋めかた」がわからなくなることもあるでしょう。しかし、高い目標となるべき「水準」は知っておいても損はない。むしろ有益じゃないかとも思います。通訳の場合ならすぐれた通訳者の訳出を聞くのも良いですし、もっと抽象的に
「話者が英語(日本語)で話したらきっとこんな感じ」
という想像上の姿を水準として感じても良いはずです。
(参照:過去記事「2017-07-06 生の迫力--イケてる通訳者」)
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目標と現状との差を認識するには手っ取り早く試してみるのも効果的です。ここでとても役に立つのが通訳学校。講師が音声素材を再生してくれますし、他の受講生もいてほどよい緊張感もあります。
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これをもう少し改まった感じにしたのが通訳技能の試験やコンテスト。
通訳技能向上センターのビジネス通訳検定を受けたことがありますが、「他流試合」「出稽古」という感じがしてなかなか良い体験でした。シュアーのSM58が立派なマイクスタンドに乗ってずらりと並ぶのは壮観です。
国際会議場で通訳者用ブースを使う体験なら日本会議通訳者協会の同時通訳グランプリ。今年も東京外国語大学の会議室を借りることができたようです。予選は録音審査なので、さほど身構えなくても参加が可能。グランプリに向けたワークショップもあります(一般参加者も申込可能)。
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西新橋のバングラデシュ料理店「トルカリ」。帰国したシェフの元2019年2月01日にメニュー一新だそうですが、留守番チームによる料理も実においしい。レストラン料理というより家庭寄りなのでしょうか。これがなくなるのも惜しいかな、と思ってしまいます。たぶんエクセルで作ったメニューもいい感じ。