50歳で始めた通訳訓練

通訳者のブログ。会社員からフリーランス通訳者に転身。以下のユーザー名をクリックするとプロフィール表示に進みます。

2019-01-17 誠意ある回答--「どうしたら経験が積めますか」

日本会議通訳者協会のウェブサイトに「通訳なんでも質問箱」という連載があります。人材派遣会社でも通訳エージェントでも通訳学校でもない、通訳者の立場からの回答としてとても参考になると思います。

最近の質問は

経験を積むには?

でした。

異なった角度からの二つの回答はとても適切だと思いました。


エージェント系列の通訳学校でそれなりの成績で通訳科を修了すれば必ず仕事が来ます。私の場合も修了する前にも仕事の打診はありましたが、修了してからはっきりと仕事の質は高く、件数は多くなりました。系列外のエージェントも
「あの学校を修了したのなら」
ということですぐに仕事を回してくれることが多かったですね。遠回りなようで一番の早道なのかもしれません。


「純国産」とか「留学経験なしでも」といった、自分が聞きたい情報ばかりに注意が向かってしまう人もいるようですが、通訳サービス市場で十分に報酬を獲得している人のほとんどは何らかの形で外国との縁がありますね(親の都合で居住・留学・勤務で駐在・婚姻で居住など)。私は地元の公立中学で初めて英語に触れ、外国人と話をしたのは大学1年のときでした。しかしその後勤務先の都合で英領香港に3年駐在し、インターネット接続が一般化する前だったのでいわゆる「英語漬け」の環境でした。財務会計管理会計は米国の教科書を使いましたし、その他の読書も英語ばかり。テレビ・ラジオも英語か広東語なので必然的に英語放送ばかり。今思うとだいぶ鍛えられたのだと思います。

こんなことを書いたのは外国との接点がない人の意思をくじくためではなくて、通訳者として世に出るにはどうしたらいいかを客観的に考えてみる一助にしてほしいと思ったからです。それでは接点がなかった人・外国語が得意でなかった人はどうしたかというと、「通訳学校の授業は大変だ」などと泣き言を言わずに以下のようなことをしていたはず。

参考資料:TOEICスコア900点からはじめて通訳になる方法

私はこんな勉強をして、通訳になった ~辞書一冊暗記しました~


たまにはデザートも作ります。抹茶寒天。インド料理で豆を煮るようになり、小豆にも親しみが…。

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