今年の後半に新しい分野や踏み込んだ内容の業務が増えました。最近になって取引を始めたエージェンシーや通訳者仲間の取次ぎによる場合が多いですね。
受注経路が変われば業務の内容・形態も変わります。いつも同じスーパーマーケットで買い物をしていると、他のスーパーや専門店で見つけるものに少々驚くような感じ。
照会を受けたときに
「少々手ごわいかもしれない」
と思っても、見積もったリスクに合理的に対処できると踏み切ったら(ここ大切。絶対の保証なんかありません。自分で決めるしかない)受託してみる。
運動やその他のことと似て、難易度や負荷がいままでよりも少し高いところを求めてみることも重要だと思っています。取り組んでみないとわからないことばかりです。担当してみたら思ったほど大変ではなかったということもありますし、実際のほうが難しかったということもあります。
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いっぽう、慣れ親しんだ環境や内容であっても通訳の質を上げるという取り組みも忘れてはいけない。
- 背伸びして、やや強制的に(外的要因で)伸ばす
- 親しんだはずの業務を見つめなおして(内照・反省で)充実させる
どちらに重点を置くか、どちらが重要と感じるかは人それぞれですし、場面や時間と共に変わっていくと思います。
「現状に改善の余地が山ほどあるのに、新しいものに手を出してどうする」
という考えに真実があるのと同じくらい
「新しいことに対処しようと努力すると、いままでの課題にも効果がある」
のも本当ではないかと思います。
通訳というのは他人の考えを言語で伝えるという複雑でやっかいな作業なので、何をしても技能が伸びるという側面もあると感じています。
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すっかり晩秋の景色。あんなに暑かったのに。
防災工事。川の流れをまっすぐにする。