50歳で始めた通訳訓練

通訳者のブログ。会社員からフリーランス通訳者に転身。以下のユーザー名をクリックするとプロフィール表示に進みます。

2017-01-06 決断を迫られる

自営業者の仕事では
・自分の裁量の幅がとても広い
・他者に左右される感じが少ない
ことが特色と言えます。

出席を求められる会議もありませんし、いつまでに何を提出せよという組織内の指示・依頼もありません。計画を立てるかどうかも自分で決められます。

そして何より、通訳を例にとれば
「どの仕事を請け負い、どの仕事を遠慮しておくか」
もほぼ 100% 自分で決めることができます。そしてその結果も自分の身に及びます。

企業勤務が長かったのでこの「自由」は本当に気持ちのいいものです。
・何かから離れる自由(free from/of)
だけではなく
・何かをする自由(free to do something)
があります。


しかし、昨年末から私にとっては難しい選択が続きました。
・仕事AをすればXということになりそうだ。
・仕事Bを取ればYということになるだろう。
こうした選択は数式で解くようにはいかないものですね。起こりうることを紙に書き出してみてもなかなか決められない。

自分の行動指針・原則に従うのが第一のことですが、それでも選択が難しいときがありました。世の中「あちらを立てればこちらが立たず」ということばかりです。

ひとつ確かなのは、目先の損得だけを見てはいけないことでしょうか。


仕事先でこのブログの読者に会いました。幸い(?)近くに南インド料理の店がありましたので南アジア料理部の部員獲得運動を実施です。人生初ミールス(完全菜食)ですが、おいしそうにきれいに召し上がって店の人も感心していました。

この店のミールスは一般の外食産業の常識から考えると少し冒険的です。味は薄く、スパイスも尖らせません。最初の一口で
「おいしい」
「なんだかわからないけど、すごい」
と言わせるつもりはないようです。

南インドのどこかの州の、村の集会で作る食事はきっとこのようなものだろうと思います。さっぱりと食べ終わりました。

こうした「淡いミールス」の旗手は東京都大田区の「ケララの風 II」ですね(今回行ったのは同店ではありません)。地道に営業を続けて消費者の理解を広げ、最近では週末では行列が普通になりました。※ ちなみに「ケララの風 I」は存在しません…。