「言葉を追いすぎることなく、メッセージを伝えるように」
といった通訳学習に関するアドバイスを読んだり聞いたりすることがあります。
このこと自体はたぶん正しい。
しかし、この数日間でふと気づいたのですが、通訳者が「メッセージ」を伝えるには言語を使うのが唯一の手段なのですね。聴衆や顧客の耳に届くのは第一に通訳者が文法に従って組み立てた単語の羅列です。その他に語気や調子もありますが、それはあくまで副次的(議事録には残りませんし)。
メッセージは語に宿る。
語の不適切な選択によって原発言の意味が変わってしまったり訳出が誤解を招きやすくなることは多いと思います。
この点に十分注意して練習してみようと改めて思いました(いまさら…)。
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なぜか連続して東京タワーに。ここが目的ではないのですが。