50歳で始めた通訳訓練

通訳者のブログ。会社員からフリーランス通訳者に転身。以下のユーザー名をクリックするとプロフィール表示に進みます。

2016-09-18 三つ子の魂百まで

通訳者仲間と集まるとときどき話題になるのが会計記録と確定申告。

こうした事務仕事、けっこう嫌われてますね。

税理士に依頼している人が多いのに少々驚きます。法人にしている場合は片手間では負担が多いかもしれませんが、通訳・翻訳の個人事業主でエージェント機能(他者への発注・支払)がなければ、何か会計上の動きがあった日の記帳は10分程度でできますし、確定申告は3時間で終わると思います。

学校を卒業して建設設備会社に入り、経理部に配属されて9年間会計・財務を経験しました。しばらく間をおいて関連会社の会計処理や給与支払いで市販のパッケージソフトウェアも使いました。会計監査や法人税、源泉税の調査もありますから、法令はもとより厳格な社内の経理取り扱い基準に従って仕事をします。なにより経営資料として遅れることなく処理を済ませる必要がありました。こうしたことから会計取引の記帳をその日に済ませるのが習い性になってしまったようです。


仕事を始めて日が浅い通訳者の経理取引は単純です。売上は通訳報酬だけ。費用は交通費・通信費・調査研究費・事務用品費・会議費・交際費くらいでしょうか。消費税の記帳・申告納税を考えるまでにはまだ猶予があります。簡単な会計ソフトウェアで日々の記帳をしておけば、確定申告書は休日に遅い朝食を食べたあと食卓で書けてしまいます。

何か経理上の動きがあったらその日のうちに記帳しないと何かを忘れているような気がします。電車賃を使ってもコンビニで消しゴムを買っても…。企業勤務時代の癖が抜けないな、と思います。領収書や通訳報酬通知書はその日のうちに台紙に貼って穴をあけてファイルしています。データ入力は数分で終わりますね。

仕事が終わればエージェントに報告書を送ると同時に売掛金の計上をします。役務の提供が終われば売掛債権が生じますので、これもすぐに帳簿入力したくなります。エージェントから入金の際に万一当方・先方に誤りがあってもすぐにわかります。


経理処理をしているとなんとなく心が落ち着きます。ずっと昔にしていたことを再体験する心地よさがあるのかもしれません。通訳で忙しくなって会計処理をまるごと外注に出す日が来てほしいのですが、その日まではこのささやかなリハビリテーションの時間を楽しむことにします。

 


やっぱりナンよりロティ(チャパティ)が好きです。油と肉とのパキスタン料理だと思っていたら、なすとじゃがいものカレーがとてもおいしかった。

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