ブログへのコメントでお問い合わせをいただいたとき、学校を出て企業勤務経験をする・しないは自分の考え次第だと書き込みました(2016-06-12 通訳者への道(1))
その後折に触れていろいろ考えていたのですが、以下の理由で組織に属して働く経験は通訳者になる上でも有益なのは確実だと思うので書き加えておきます。
- 約束の重要性が十分にわかる
世の中の多くのことが「約束」「合意」で回っていますが、実際に当事者にならないと本当の重要性・恐ろしさは理解できない。それを最も簡単に、かつ安全に(他者の確認や補助が入るので)経験できるのが組織だろうと思います。 - 資本主義経済の一端がわかる
理解しようというつもりがあればお金の流れを知る良い機会になります。また、競争原理もわかります。 - 立ち居振る舞いを身に付けられる
通訳はサービス業。職業通訳者はサービスを売る商売人です。「基本のき」を知らないとどれだけ通訳技能があっても結果につなげるのが難しくなる。電話・メールの応対から訪問の礼儀、宴席でのふるまい。礼儀作法は国境を越えて重要です。
陽が傾いてオレンジ色の光が差し込むのも好きです。