社内通訳者の助勢(help)という仕事もあります。通訳者が休暇だったり外国からの訪問者が多くて通訳者が足りなくなったりする場合ですね。
社内通訳者と共に仕事をするのは大好きです。同業者という意識からか、いろいろと教えてもらえます。
部署名、商品名や情報システムの名称は外部から入った通訳者にはなかなかの難関。社内通訳者は自分が苦労しているのでこうしたところを手際よく教えてくれることが多いですね。
その日にパラシュートで降り立つようにして入り込み、社内通訳者に見劣りしないだけの訳を出すのは容易ではありません。しかし、こうした経験は
「なぜ自分はフリーランスで通訳者をしているのか」
と考える良い機会にもなっています。
立場は異なっても
「通訳を必要としている人たちの相互理解のために」
という目的を共有して、見えない絆を感じる瞬間があります。交代の合図の目くばせにも相互の信頼感がにじみ出るものです。