50歳で始めた通訳訓練

通訳者のブログ。会社員からフリーランス通訳者に転身。以下のユーザー名をクリックするとプロフィール表示に進みます。

2015-06-10 わかったつもりでは足りない

具体的な行動を描写した客先の発言を的確に素早く訳すことができないことが以前にありました。くやしいので時々思い出しているのですが、
「ああ、原因はあれか」
とようやく思い当たりました。

話を効果的に伝えてしっかりと聞く練習をするトーストマスターズ活動を 2000年くらいにしていました。話す内容を難しくしてしまうとわかりやすく伝えることができなくなるので、初歩のうちは
「要素を分解し」
「目に見えるように」
話すとうまくいく、という話を新人相手にしたことがあります。

これが自分でできていなかった。あのとき、顧客の頭にあるイメージは確実に私に伝わったのです。だからこそうまいこと言おう・かっこよく再構築しようと百分の数秒間考えてしまった。

すべきことは、積み木を積むように
「こうでしょ。それで、こうするわけ。そしてこうして、こうして、こう!」
と言えばよかったのです。

私の場合母語が日本語なので、雑念が入ると日本語から英語への変換でつまずきがちです。日英の逐次
「積木式」
のつもりで練習してみます。そういえば、授業でも同じ失敗をしていたなあ…。以前にも似たようなことを書いて、暖かい助言までいただいていました。骨身にしみるのは自分で経験して思い知ったときなのですね。