50歳で始めた通訳訓練

通訳者のブログ。会社員からフリーランス通訳者に転身。以下のユーザー名をクリックするとプロフィール表示に進みます。

2015-01-11 英語の精読・多読

英語の学習関係のお話で見聞きするのが
精読・多読
という表現です。

情報を急いで手に入れるために文献に急いで目を通すのと、いろいろと考えを巡らせて読むときとでは、確かに読む形は違ってくると思います。

ただ、私が日本語で読んでいるときには
・単語がわからない
・文の構造を読み違え、文意を正しく取っていない
ということはまずありません(少し時間がかかる文章もありますし、ときには思い違いをしているとも思いますが)。


英語の学習法として「多読」を紹介する記事で、わからない単語があったり文の構造を見通せないときにはそのままにして先に進むという方法も紹介してあるようです。

これで読んでいることになるのかな、と疑問を感じました。少なくとも日本語を読むときとは違ったことになっているはず。

私の場合には読みたくて読んでいるので、わからないところを読み飛ばすことはないですね。辞書や英語の用法辞典もよく使います。こうしてごく普通に(語彙や文法の面では不明点を残さないで)読みつつ分量を増やすのが多読だと思っていました。著者は読み飛ばされることを想定していないでしょうし……。

まあ、読み方や学習の方法にもいろいろありますから、どうするのが良いと一概に言えないですね。

ただ、しっかりと読めれば読む速度を速くしていくことができそうですが、読み飛ばしてばかりではしっかりと理解することができず、結果として速く読めるようにならないような気がします。