カシオの電子辞書 EX-Word XD-U18000 を購入しました。いわゆるフラッグシップ機種(ラーメン店で言うなら「全部乗せ」)です。当初はセイコーインスツルメンツの英語特化機種 SR-G10001 を考えていたのですが、同社が電子辞書事業からの撤退を公表してからほどなく静かな駆け込み需要が起こったらしく、すでに市場から姿を消していました。
今回選ぶ時の基準は通訳の現場や準備で使えるか、という点です。研究社のリーダーズ英和辞典第3版の収録が条件ですね。同社の新英和大辞典第6版・小学館ランダムハウス辞典第2版も頼りになります。
和英ではおそらく最もあてにできる研究社の新和英大辞典第5版を収録しています。
この機種、それにしてもよくこれだけ、というほど辞書を乗せています(コンテンツ数 180 )。金融用語や法律用語の辞典もあります。辞書の他にも論文・スピーチの英語表現集などの学習資料から実用情報までたくさん。実はこういった資料のほうが通訳者の役に立つかもしれません。無人島に持っていくならこれ1台、といったところです。山川出版の歴史の教科書まで入っていました。
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今回カシオを購入したので大手3社の製品はひととおり手にしたことになります。電子辞書は製造者の発想がはっきり反映していますね。
- SII 進取の気概あり。キーボードが本格的。本体はやや安普請。
- キヤノン カメラ屋らしく本体が頑丈で高級感あり。
- カシオ 消費者向け商品を作り慣れた感じ。お得感の演出が巧み。
SIIが手を引いた携帯電子辞書という機器にカシオが新機種を投入しているのも興味深いですね。使ってみるとインターネット検索とは一味違った便利さを再認識します。長時間の移動や待ち時間の絶好の友となりそうです。