50歳で始めた通訳訓練

通訳者のブログ。会社員からフリーランス通訳者に転身。以下のユーザー名をクリックするとプロフィール表示に進みます。

2014-12-08 低調

通訳学校の授業で2回続けて良くない出来でした。授業では実際の通訳業務につなげることのできる要素を何か見出していくべきなのですが、とてもそういう状態ではありませんでした。

残念ではありますが、実際に起こったことです。時計は戻せませんから、今後どうするか。痛手に真剣に向き合う必要はありますが、これで世界が終わったわけではないのも事実です。

敗因は以下の3つかと思います。

  1. 私にとってかなり難易度の高い教材だった(分野・内容共に)
  2. 資料を読んでこなかった
    別の教材を使う日だと思い違いをしていました。
  3. なじみのない発音の英語だった
    これが相当こたえました。英・米・加・豪・新あたりはひととおり慣れておく必要がありますね。ヨークシャーやニューカッスルなら言い訳になりそうですが…。

この教材は復習する価値が大いにあると思うので、時間を確保して取り組んでみようと思います。


聞き取りについては私の弱点が目立ってしまいました。私の場合、「発音のセット一式」を脳内にインストールすると聞けるようになる傾向が強いとようです。これは以前に中国語の教師からも同様の指摘を受けました。特に母音が規範的(標準米音・標準英音)発音から外れているとダメダメです。ストライクゾーンが狭いのですね。インドやシンガポールの英語はそこそこ聞けます。母語話者で英・米以外がくせものです。重要な概念を示す語が聞き取れないとそこで「アウト!」という感じです。

BBC World Service の Inside Health という番組に出てくる Margaret さんのグラスゴー風英語の場合、最初は半分もわかりませんでしたが、3日に1回くらい1年間ほど聞いていたらだいぶわかるようになりました。

「発音のセット一式をインストール」と変な表現をしましたが、これって早い話が「慣れ」のようなものですが、「慣れ」と違うのは聞いているだけでは進歩がなくて、
「『この音』は標準音の『あの音』のことなのか」
と一つずつ練習する必要があるのですね。忍耐が必要です。