50歳で始めた通訳訓練

通訳者のブログ。会社員からフリーランス通訳者に転身。以下のユーザー名をクリックするとプロフィール表示に進みます。

2014-11-29 シャドウィング

出張先でときどき朝の集合が遅い日があります。迷わずホテル近くの公園まで散歩に出ます。イチョウの黄色やもみじの赤が朝の空気の中、みごとです。

人通りがほとんどないのでシャドウィングや同時通訳の練習をしながら歩きます。

シャドウィングは記憶バッファ(buffer)を強化するよう、なるべく遅らせてついていくように心がけていますが、これは実に難しいですね。ぐっと負荷がかかるのを感じます。

最近試しているのが遅れて追いかけていくイメージトレーニングです。
「遅らせよう・3語後からついていこう」
と思ってもなかなか難しい(語りの速度も時々刻々変化しますし)。そこで遅れる感じを映像化してみます。電光掲示板のニュースのように、耳から入った音が頭の中を半周するようすを想像します。画像が勝手に走る感覚なので
「数語遅らせよう」
と考える負担が減って止まらずに続く確率が高くなりました。
「あれ、今はどのくらい遅らせることができているかな」
といった雑念は大きな障害ではないかと思います。純粋に音や内容を追いかけるようにするのが大切だと気づきました。