50歳で始めた通訳訓練

通訳者のブログ。会社員からフリーランス通訳者に転身。以下のユーザー名をクリックするとプロフィール表示に進みます。

2014-11-28 出口(exit)戦略 4

市場が入門者に対して広く門戸を開いているということはまずありえません。誰かが私に
「通訳者になってください」
とお願いしているわけではないのですね。それではどうやってもぐり込むか。

このことは通訳学校に入ったときから考えていました。

もぐり込むにはいくつかの道がありそうです(結果論的に)。

  • 本命の通訳者が来られなくなったため、代役が回ってくる
  • 安い・遠い・つらい・めんどうな仕事
  • 多くの通訳者を動員する必要がある仕事
  • 人のつてで回ってくる仕事
  • 他の人にはない自分の強さを生かす仕事

代役として出るには寸前の打診に対応する足腰の軽さが必要ですね。時間のやりくりができる人が有利でしょう。朝に電話がかかってきて昼に現場に到着という場合だってありえます(現にありました)。

身体的にハードな仕事は私の強みではないかと思います。工場や開発途上国、地の果ての建設現場や鉱山でも期間限定(長期出張)なら可能。建設設備会社での勤務経験があるので、「現場って、そんなもの」という許容範囲が広いと思っています。宇宙でも海底でも仕事があれば。


実際の初仕事(2014年3月)は多くの通訳者を動員する現場でした。その次の仕事は遠くて長時間。中高齢者のデビューですから、そんなもんです。こうして現場に出なければわからないことを学び、さらに授業で基礎力を高め、付加価値の高い仕事を狙えればと思います。


次の一手としては企業勤務時代の経験を生かすことも考えたいですね。第一種衛生管理者資格はさっそく役に立ちました。社会保険労務士も6年ほど登録していたので企業の日本(外国)進出等の場面で売り物にしたいところです。IR通訳もぜひ手がけたいですね。企業の財務会計を9年担当しましたが、この知識だけでは不足(方向が異なる)なので必要な強化をしていきます。


現場に出るとお客様に
「Shiraさん、いろいろと詳しいですね」
とよく言われます。電気工学だったり建設だったり輸送機械だったり。これは単に長生きしたからですね。これも強みにしていきましょう。