50歳で始めた通訳訓練

通訳者のブログ。会社員からフリーランス通訳者に転身。以下のユーザー名をクリックするとプロフィール表示に進みます。

2014-04-04 数字は3つ

以前に通訳学校の授業中に講師が言いました。
「数字は3つなら記憶しておかないと(通訳者とは呼べません)」

練習をしていてこの意味がわかってきました。数字が話題の中心となって次々と出てくるときにはノートを使いますが、一般的な話題だと数字は2つあるいは3つのときが多い気がします。

「図書館の蔵書2万冊を3年間、6千万円かけて補修する」
「講演は2012年6月30日で、話者は5名、聴衆は400名でした」
「工場は1974年に生産を開始し、現在の規模は3千平方メートル。月産1万個」
「費用は2億円で、1991年当時の売上げの38%に達しました」

自然な会話(数表を見ていない)の場合、話者も3つ以上の数字は扱いづらいからかもしれません。

通訳練習をしていても3つだとなんとか思い出せることが増えてきましたが、2638が2863になっちゃったりしますね。


私の場合、数字で非常に難しいのがノートなしの同時通訳です。BBCの経済ニュースの最後に FTSE 100 と Dow の数字を言うのですが、
"One hundred share index is up nought point four per cent at sixty-six sixteen. In New York, the Dow is up currently nought point five per cent, at sixteen thousand three hundred and forty-one."
というのを早口で言われると 6,616 を日本語で口に出している間に 16,341 がわからなくなってしまいます…。6,616 は必ずしも six thousand six hundred ... と読まないのがやっかいですね。Sixty-six hundred と言う人もいますし。