50歳で始めた通訳訓練

通訳者のブログ。会社員からフリーランス通訳者に転身。以下のユーザー名をクリックするとプロフィール表示に進みます。

2014-03-23 鋭い助言

インタースクール 会議通訳本科3・IR通訳コース2を終えて講師からの講評を受領しています。丁寧かつ有益な指摘をいただいたので何度も読み直しています。

会議通訳本科1・2修了時にはそこそこの評価をいただきましたが、今回はかなり厳しい採点となっています。評価のものさしが上方に移ったという実感があります(それでも、まあ、学校内というアマチュアの話なんですが)。

会議通訳本科1・2と3との間で小学校から中学に進級したような「段差」を感じました。制服を着て、科目毎に先生が違うというあのセンセーションに似た…。会議通訳本科3の滞留期間が長くなりがちなのもよくわかりました。


「なぜ講師は限られた紙面でこれを伝えようとしたのか」
自分が講師だったらどう考えて書くだろうかと想像してみます。営利事業としての学校の立場も何らかの影響を与えているかもしれません(受講者は客)。

英語元発言(source)の情報の取り込みが弱いことにつき、
「平易な内容のものをやや長めに区切って逐次通訳し、内容をどのくらい正しく漏らさず捉えているかを確認するという地道な練習を多めにしてみてはどうか」
という意味の提案をいただきました。

示唆の多い指導だと思います。これで "Hi-Fi"(high fidelity)な訳ができなければ基礎が危うい。その上に立派な構築物は建てられませんよ、ということだと受け取りました。

聞いてみて
「あ、これはできそうだ」
と感じるような材料を使って試してみようと思います。逐次の練習をした後に同じ材料で同時通訳の練習をすれば、内容を追う難しさが減少する分
「尺を合わせて」
「止まらず」
訳出する練習になることでしょう。

※ そして、最終日(補講)にちょうど良い教材を日英・英日共に配布してもらいました。ちょっと感激です。