50歳で始めた通訳訓練

通訳者のブログ。会社員からフリーランス通訳者に転身。以下のユーザー名をクリックするとプロフィール表示に進みます。

2014-03-22 行政協力通訳

1年以上前に横浜市のボランティア通訳の登録をしました。しばらく音沙汰が無かったのですが、なぜか最近依頼が続きます。内容は社会保険関係が多いですね。登録時に社会保険労務士有資格と書いたためかもしれません。

日本の年金・健康保険・税務制度は複雑だと言われていますが、諸外国の制度も似たようなものです。そして、各国の制度は最近の急速な社会情勢・経済の変化に追いつけないようです。日本だと以前は外国と縁があるのは駐在くらいでしたが、最近では外国で婚姻・出生・勤務・引退(退職)といった様々な局面にさしかかる人が増えています。


日本・外国を問わず大企業は法律面の支援を提供してくれますが、小規模の企業に勤務したり自営の場合には専門家の助けを受けるのが簡単ではありませんね。これはけっこう大きな問題だと思います。先日もカフェで隣のテーブルから年金の話をしているのが聞こえてきましたが、大きな誤解があるようでした。思わず
「それ、違いますよ~」
と言いそうになりましたが、無責任なこともできませんので黙ってました…。

外国人が窓口で手続きしたり問い合わせるときの通訳の需要はある程度ありそうですが、件数が少ないのと、十分な通訳報酬を払えない(個人の相談・時間が短い)ことから商業的には難しいのかもしれません。