問題なのは
・どのくらいの現状能力から
・どのくらいの水準を
・どれだけの時間・費用をかけて目指すのか
ですね。
たとえば40代でTOEICスコア750,英検準1級くらいだと、そこから通訳訓練を効果的に始められるまでの水準(私個人の考えでは、英検1級の2次試験に準備なしで何回受けても楽に合格するくらい)に5年以内で到達するのは片手間の学習では難しいはずです。
英語学習の指針としてとても参考になり、一時はずいぶん話題にもなったサイト
「達人への道」
で著者の saso さんはこう書いています。文中の「スコア」とはTOEICスコアのことです。
たとえば、あなたがもう40歳を超えていて今のスコアが400点台であるとしましょう。その場合、900点に届く可能性はきわめて低いといわざるを得ません。しかしすこしづつですが上達はします。▼
私は41歳で仕事の必要性から中国語を学習しました。完全に白紙の状態から始め、
・通勤時間でリスニング(1日70分)
・出勤前にカフェで学習(1日40分)
・土・日のどちらかで2時間くらい
で取り組みました。発音は定評ある講師に個人教授を請いました。
中国語検定の2級と準1級の間くらいになるまで4~5年ほどかかりました。そのときの感触は、日本語を新幹線とすると英語は在来線快速、中国語は路面電車というところでしょうか。
中国語の学習は業務上の事情の変化でひとまずお休みとしました。ただ、その後どれだけ学習したとしても、通訳訓練を受ける段階には到達できなかった気がします。上記 saso さんの記事はまずまず妥当だと思います。
35歳で始めていればかなり楽だったかもしれません(40歳までに C.TEST B級 や HSK 5級 、中検2~準1級を取得できる)。
「人生の残り時間(その外国語を使う時間)が短くなる」
という点で外国語習得での年齢の壁はなかなか高いと感じます。
※ 学習開始時点での運用能力や学習の動機・方法・教材・環境は学習者によって千差万別です。私が個人のブログで勝手に書いているだけという点をご理解いただければと思います。「私の感じだと、こんなもんじゃないか?」というところです。反証もたくさん見つかるはずです。