50歳で始めた通訳訓練

通訳者のブログ。会社員からフリーランス通訳者に転身。以下のユーザー名をクリックするとプロフィール表示に進みます。

2014-02-28 代講

インタースクールの授業ではときどき代講があります。
今までの経験だと、平均して1学期(半年)に1回でしょうか。

以前にも書いていますが、代講はなかなかいいですね。

今回の講師からもいろいろと興味深い話を聞くことができました。

・元発言のすべてを訳出するのはたいへんだが、口に出した文は完結させること。顧客が
「文をしっかり聞いた。理解できた」
と感じることが大切。元発言の50%だけ理解できたとしたら、それを完全なメッセージとして届ける。練習してそれを60%,70%と増やしていけばよい。

・そのためにも、訳出は短い文を積み上げていくこと。長く複雑な文を使って通訳作業を難しくしないように。聞き手も短い文のほうが楽。

・不要な音(ah, uh)は出さない。癖のある発音は改善すべき。訳出は自信に満ちた声で。


中国語専門の通訳エージェントから聞いた話ですが、顧客からの不満(クレーム)で最も多いのが
「声が聞こえにくい」
「話がわかりにくい」
というものだそうです。内容が正確かどうかの評価はなかなかできないので、不満はこうした点になるのは当然といえますが…。