50歳で始めた通訳訓練

通訳者のブログ。会社員からフリーランス通訳者に転身。以下のユーザー名をクリックするとプロフィール表示に進みます。

2013-10-12 見落としがちな英語らしい表現

英誌 The Economist を使ってリプロダクションの練習を継続中です。だいたい15語~30語になるよう1文または2文単位で試しています。この2倍の長さまでは伸ばしたいところです。

練習して少しずつわかってきたのは:
1.再現するために読もう、と強く意識して集中力を高めておくことが必要。内容がわかるだけでは再現するときに原文の主語・述語動詞すら出てこないことがある。
2.英語特有の特定・非特定の区別を強く意識するようになる。
3.見落としていたことにいろいろ気がつく。
ということでしょうか。

3の例を挙げてみますと、
According to figures from X Institution, ...
があります。
日本語では
「X研究所によりますと、」
で十分自然なのですが、英語ではもうちょっと「こってり」言うのが普通なのでしょうか。いままで多く出会ってきたのが according to 人物/組織名 なので、こうした形になじみがないためかもしれません。

ものごとを「ふんわり」と包み込んで述べ、それで十分に意味が伝わる日本語と、対象物のカテゴリにきっちりと焦点を合わせて明らかにせずにはいられない英語との違いを感じます。