通訳者への転身を図るときに
「いまから(この年齢から)間に合うだろうか」
と思う人も多いと思います。私もそうでした。
自分で決めればよいのですし、試してみなければわかりません。しかし、あまりに無謀で無責任なのも考えものです。
・自分がいまどんな状況で(健康・資金・家庭・外国語)
・何を望んでいて(サービス業としての認識、外国語を使いたいのか、など)
・どれだけの資源(特に時間、そして資金)を使えるのか
まっすぐな意見を言ってくれる人に相談するのもたいへん有効だと思います。複数の人から話を聞くと自分の意外な特徴や適性がわかってくるものですね。
インターネットの検索でかなりの量の情報が得られますが、情報量が多ければそれだけ自分のしっかりした姿勢・考え方が大切になるのは間違いありません。「できるかできないか」も大切ですが、「したいかしたくないか」「するのかしないのか」のほうが最終的な決定因子となるように思います。
私の場合、年齢的にどうかな、と思わずにはいられませんでした。訓練で技能が向上するのだろうか。市場に入り込むことができるのだろうか。
数学の証明問題ではないですが、たった一つでも「無理ではない」という例があれば勇気百倍です。年齢については以下の記事を読むことでほとんど不安を感じなくなりました(はい、私の頭は相当おめでたいのです)。
・定年からの通訳デビュー (モコちゃんパパさんのブログ)
・田村安子さんインタビュー (ハイキャリア サイト)
・N S氏 インタビュー (通訳翻訳.jp)
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まだ若くして病に倒れ、楽しみにしていたことができなくなった人を短い間に相次いで見送りました。社長として斬新な取り組みを進めたAさん、外国勤務で頼りにされていたBさん、難病とうまくつきあいながら確実に仕事を進めたCさん、独立して念願だった自分の事務所を構えたDさん。みなさんの無言の後押しもあって私は歩き始めたように思います。