50歳で始めた通訳訓練

通訳者のブログ。会社員からフリーランス通訳者に転身。以下のユーザー名をクリックするとプロフィール表示に進みます。

2012-07-08 難しい

通訳学校で使った課題に再度取り組んでみました。 冗語が多い日本語から英語にする課題では、情報の密度が低いのでメモは楽に感じました。訳出を録音して聞いてみると、自分で思っているほどなめらかではないですね。言いよどむ箇所が母語話者と違うので不自然に聞こえます。 母語話者が言いよどむのは内容に関連した箇所でしょう。 「何と言いましょうか、その、」 というようなところです。私は構文や文法(語法)でひっかかっているのが問題ですね。 気に入るまで同じ箇所を何度も練習しました。表現もいろいろ試してみました。こうすることで一つの課題を使った練習でも「使ったことのある表現」を増やすことができると思います。


英語から日本語にするときには年の功でどうにか大人っぽい表現にまとめることができます。しかし、油断すると内容を厳密に伝える点が少々あやしい。特に時制と法とには要注意ですね。「する」なのか「するつもり」なのか。「できる」のか「できた」のか。場合によると重大な誤訳につながります。冗長な部分や余計なことは省いても、肝心なところは確実に伝える練習をしなくては。


今日の教訓: 英語の個々の音が正しくても、間合いが英語らしくないと全体として安心して聞ける品位にならない。