2012-07-01 筋を追う
通訳学校に通い始めて2ヶ月を過ぎ、1時間15分の授業を10回経験しました。
通訳学校は初めてなので、最初の2回くらいは様子が分からず苦労しましたが、だんだんと慣れてきました。
短い間ですが、気づいたことがあります。
たいへん基本的なことで、ここに書くのも気が引けるのですが…。
「筋」を追うのが大切なのだなあ、ということ。言いたいことを伝える。「どのように」伝えるかももちろん大切だけれど、「何を」伝えるかでつまづいたら「どのように」どころの話ではありませんね。
このことを大小2つの段階で感じました。
その1(マクロ):
話の展開を大づかみに見る(聞く)。これは何の話なのか。なぜこれを話すのか。これを意識していないと話を理解できず、訳が意味をなさなくなる危険がある。
その2(ミクロ):
英文の主語・助動詞・動詞・目的語をしっかりつかまえる。
聞いていると心に絵が浮かぶ。後で訳すためにメモを取る。訳すためのきっかけにしようと話の中心になる語を書き付けるのも大切だが、それだけでは危うい。英語(西欧言語)特有の「だれが・なにを・どうした」がわからないと話の筋を見失ってしまう。そして本動詞だけでなく助動詞も大切だし、時制も押さえておかないと。優しい恩師は
"You're being a jerk."
と言って諭す。
"You're a jerk."
とは言わない。(The Last Lecture, Randy Pausch)
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言うは易く行うは難しですが、日々の練習の中で思い出すようにします。