50歳で始めた通訳訓練

通訳者のブログ。会社員からフリーランス通訳者に転身。以下のユーザー名をクリックするとプロフィール表示に進みます。

2012-05-31 学習の自動化(how よりも how much)

以前に社会保険労務士という資格の試験を受けたことがあります。 準備は通勤時間が中心になりました。電車内で参考書を読んだり問題集を解くことを続けているうちに一種の「勝ちパターン」が形成されてきます。 学習の「ゴム印化」とでもいいましょうか。 A路線の電車では2号車の2番目ドアから乗って教科書。 B路線の電車では8号車の3番目ドアから乗って問題集。 「さて、何をしようかな」と考えることがありません。 いつもの場所で いつもの人たちと いつもの電車を待ち いつものドアから乗る。 いつもの場所に立って いつもの本を取り出して…。 事務所のもより駅に着いたらいつものドトールでいつものコーヒーを飲んで問題集の続き。 絶対的な時間は短くても、学習の正味時間はかなり取れていたように思います。 望外の短期間で合格できました。


通訳の訓練にも同じ方法で取り組んでみようと思います。

  • 自宅最寄り駅まで歩く時間には BBC World Service のニュースをシャドウィングまたは通訳学校の単語記憶練習
  • A路線の電車では日英または英日の逐次通訳
  • B路線の電車では朝日新聞社説の英日サイトトランスレーション。
  • 事務所最寄りのカフェベローチェでは通訳学校の音声教材でメモ取り/逐次通訳の練習

外国語を身につけたい人の多くが「どう勉強すればいいのか」を知りたがります。それも大切ですが「どれだけ多く有効な学習時間を持つか」のほうが重要な場合が多いはず。how ではなくて how much。