2012-05-12 自分一人しかいない
インタースクール 会議本科ⅠBasic(週1回コース)の第3回でした。
今日は単語テストの後、日→英逐次、英→日逐次という内容でした。担任講師は通訳の仕事で渡米中とのことで、代わりの講師が担当です。講師相互の申し送りがしっかりしていて、異なる講師だからといって受講者がとまどうことはありませんでした。
今回の講師はメモの取り方について受講者ごとに指導してくれたのが新鮮でした。12人の受講者中3人(私を含め)は通訳学校の授業が初めてなのでかなり参考になりましたね。
授業で思い知るのは通訳者の孤独です。原発言が聞こえてきたら、顧客は訳を当然に待っている。通訳者は「もう1回」とか「今のはパス」とは言えない。頼るのは自分だけですね(発言者に聞き直すことができるときもあるのでしょうけど)。
私のコースでは訳の自然さはまだ求めず、「大きく外さない」練習をしています。これすらも未経験者には大変難しい。
授業で通訳者の孤独を実感できるのはとても良いことです。今日は「沈没」してしまっても、次回はきっと主語を出して適切な動詞をつなげて、なんとか最後の「。」や「.」までたどり着いてみせる。そんな決意をさせてくれます。