50歳で始めた通訳訓練

通訳者のブログ。会社員からフリーランス通訳者に転身。以下のユーザー名をクリックするとプロフィール表示に進みます。

2012-05-05 沈没するな

ちょっとした縁があって成人や学生、生徒、児童が英語を学習する手伝いをしたことがあります。 私がよく使った表現に 「自分に使える表現で、途中で沈没しないように」 というものがあります。 主語・動詞を出して、無事に文を言い切れれば沈没せずに向こう岸にたどり着いた、というたとえです。 同じことを自分が言われる立場になりました。通訳学校の講師がこう指導します。 「訳を始めたら、仮に途中で『しまった』と思っても、とにかく文末のピリオド/マルまで言い切りましょう」 これは大切ですね。通訳の使命は意思疎通を成り立たせること。そのために訳を「商品」として出していくわけです。厳密でも途中で止まってしまったらやりとりも止まってしまうし、 「この通訳、大丈夫なのか?」 という不安を感じさせたら悪影響があるのは間違いありません。 沈没せずに、向こう岸までなんとか顧客をお連れする必要があります。