今年2022年は久しぶりに会場に場所を移して実施の予定です。前回会場実施が2019年でした。
一般社団法人日本会議通訳者協会主催
札幌・仙台・東京・名古屋・大阪・福岡・那覇
(会場別に最小催行人数あり)
他の人が
「これ、いいですよ」
というときにはなるべく従ってみようと最近心がけています。
以前にはなかなかしなかったしできなかったことです。
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「本当におなかがすききってしまう前に何か食べたほうがいい」
というのは一緒に仕事をした若い通訳者です。その方が親から聞いた話らしい。何かを食べて消化するにはかなりのエネルギーを使うので、その「余力」があるうちに何か食べるほうが体にやさしく仕事にも悪影響が出ないというお話です。
スポーツ医学の研究でも5時間活動したら食べたほうが良いらしい、という結果が出ているとか。
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「マイクロフォンにはブーム(取付支柱)があったほうがいい」
これは米国在住の通訳者から聞きました。使っている Yeti Nano をアームで支えるようにしたらあら不思議、声が良くなったという評価を得ました。マイクの高さが適正になり、体の姿勢が良くなって発声が改善し、自分の胸に反響する音も自然になったようです。机の振動も伝わらなくなりました。
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「ノートPCには架台を使ったほうがいい」
という話はよく一緒に仕事をする通訳者から聞きました。常時使うPCはノート型ですが、外付けのディスプレイを使っています。在宅同時通訳をするときに2台目のノートPCの出番です。アルミ製の折りたたみスタンドに乗せてディスプレイの高さを常用ディスプレに合わせたらずっと見やすくなりました。肩・首・目の疲れもだいぶ軽減される気がします。
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ほかにもいろいろと教えてもらってありがたい限りです。
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少し前のことになりますが、花の季節。こんな場所を歩きながら同時通訳の練習ができるところに住んでいると、都心に出るのに少し時間がかかっても、まあ、いいかと思います。最近は在宅通訳が多いですし。
2022年の1月・2月はやや低調でしたが、3月・4月は新型コロナウイルス流行前の水準程度の売り上げになりました。1~4月の合計が過去最高にわずかに及ばない程度です。
「過去最高」というと言葉の響きは良さげですが、あくまで相対的な表現ですね。Paul Simon の書いた曲 One Man's Ceiling is Another Man's Floor(邦題:君の天井は僕の床)のように、私の月間最高額が最低額という通訳者もいることでしょう。
人と比べることは毒にもなり薬にもなると思います。どのくらいの業務量を扱うとどのくらいの収入になるかをなんとなく知っておくのは通訳を生活の糧とするには必要でしょう。
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2012年4月21日にインタースクール東京校で初めての授業を受けてから10年が過ぎました。通訳者養成課程の最高齢受講者はその後フリーランス通訳者になり、申告所得では会社員時代を上回ることもありました。思い切った「商売替え」としてはまあまあかもしれませんが、過ぎたことは過ぎたこと。常にある程度の焦りや不安は感じていないと危ういと思っています。
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このあたりに住んでいる人にとってこの景色はあたりまえ。
製造販売元でしか買えないお菓子。峠を越すための「力餅」だったそうです。
今年 2022年1月・2月の通訳業務量は少し不安を感じるほど少な目だったのですが、3月になって回数が増え、1~3月の合計は今までの最高額になりました。
直前に発注のある仕事が多かったので仕事量を確保したという実感が乏しいのですが、合計してみると意外に仕事をしていたという感じです。
第一四半期では過去最高の 2021年、その前の新記録 2019年と比べると受注先がやや入れ替わっています。以前に多く請け負っていた客先からの発注が減っても新しい顧客からの依頼が増えて全体として増加する。新型コロナウイルス流行で顧客の会議の予定が大きく変わったために通訳サービスの調達にも変化が起こっていることを強く感じます。
以前にはなかったこととして、1回1~2時間の在宅業務を1日に4件ということもありました。これは物理的会場を移動するとかなり難しいことです。
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少しうれしいこともありました。最近注文のあった複数の顧客が通訳者の予定に合わせて会議を設定しているようです。私の通訳スタイルや過去の経験による知識がたまたま需要に合っていたのだと思います。これを励みにして他の顧客にも価値を実感してもらえるサービスを提供したいものです。
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上は神奈川県藤沢市「Easy Day」、下は綾瀬市「Aysha Kitchen」のスリランカ昼定食です。共にスリランカで一般的なサンバ米をたっぷり食べさせようという意図がはっきりしていますね。まずご飯ありき。
一般社団法人日本会議通訳者協会・イカロス出版株式会社共同編集「通訳の仕事 始め方・続け方」出版記念行事の一環としての
・2022-03-05 逐次通訳(日英)ワークショップ
同時通訳グランプリ参加者のための
・2022-03-19 JACI同時通訳グランプリ準備ワークショップ
の講師を担当しました。
共にオンライン実施です。多くの方が参加してなかなか良い学びの場になったのではないかと思います。
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オンライン学習では会場に集まる場合と比べて制約があるのはしかたがないところです。話すときもマイクをオンにするというひと手間があるなだけで勢いがやや失われてしまう気がします。次にだれが発言しそうなのか、自分が話してよいのかと「場の雰囲気をうかがう」こともあるでしょう。休み時間や講習後の交流は最も影響を受けた部分です。
いっぽう利点もかなり多いと感じています。まず地理的制約がない。世界中どこからでも(時差の問題はありますが)参加可能ですし、日本国内でも遠距離移動が不要です。育児や介護で最初から最後まで参加できるかがはっきりしなくてもとりあえず出席してみることができます。資料を投影すると自分の画面にはっきりと写ります。
実際の通訳業務でも遠隔実施が多くなったので、遠隔講習の体験が実務や学習に役立つのはまちがいありません。
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これからも学習会や講習の企画があります。いつかどこかでご一緒する際にはどうぞよろしく。
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近所の川でチュウサギのチュウちゃんが魚を追っています。
味もすばらしかったトマト
トマト
昨年から仕事の幅と量を増やす(安定させる)ために少し考えていたことが2つほどあります。気にしつつもしばらく放置して、ようやく一つは進み始めました。もうひとつにも手をつけようと思います。
制約があって始めなかったのではなく、「なんとなく」放置していたんですね。私の悪い癖です。自分が得意だったり興味を持っていたりすることだと待ちきれずに始めるのですが、重要そうでも緊急ではないと
「まあ、やり始めればどんどん進めるから、まだいいか」
という根拠のない自信、あるいは怠け心が先に立ちます。
通訳者仲間の中には口の悪い人もいて、私のことを
「やるやる詐欺」
と呼んでいますが…。
方針がだいたい決まったので、具体的に予定を立てることにしましょう。
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自分だけのことだと誰に迷惑がかかるわけではありませんが、外部に約束したことだと話は別です。まもなく逐次通訳の講習会と同時通訳の準備講習で講師役を担当するので、しっかり準備をしようと思います。どのような人が参加して何を期待しているかを想像しつつも、受講者に小さな驚き(発見・気づき)があるといいですね。
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圧力鍋は大活躍です。