50歳で始めた通訳訓練

通訳者のブログ。会社員からフリーランス通訳者に転身。以下のユーザー名をクリックするとプロフィール表示に進みます。

2021-08-31 日本通訳翻訳フォーラム最終日

2026年から毎年開催している日本通訳フォーラム。昨年と今年(2020・2021年)には「日本通訳翻訳フォーラム」として8月の1か月間毎日(文字通り毎日の31日)オンラインで講演や座談会を実施しています。

今年も今日が最終日。講演者への打診や手配は人と人とのつながりから始まりました。

「こんな話できる人、いませんか」
「あの人にお願いしたいけどどう同連絡したらよいだろうか」
というときに必ずといっていいほど
「それなら良い人を知っています」
「私がなんとかしましょう」
という展開になるのです。


オンラインで開催し、翻訳者、翻訳を志望する人や翻訳を研究する人も参加するので昨年と今年のチケット販売枚数は以前より大幅に増えました。コロナウイルス流行で会場に集まれないことを嘆いていたら時間と空間を超えるオンラインの力を思い知ることになったわけです。

来年はどうなるのでしょうか。久しぶりに会場に集まって旧交を温め新しい出会いを生む機会になるのか、オンラインを取り入れるのか、ひょっとしてまだ物理的に集まれない可能性もありそうです。


コロナウイルス流行が始まって以来初めてのシナモンガーデンです。
盛り付けもきれいで、それぞれのおかずの味もくっきりとしています。

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2021-08-28 買い物が多くなります

在宅業務の回数が増えると買いそろえるものが増えるというお話です。


先日オーディオインターフェイスを購入したばかりですが、ウェブカメラと緑の背景布も買いました。通訳だけなら画像は「身振りが見えればいい」程度で足りるのですが、セミナーの画像はできるだけ高品質のほうがいいですね。人間の目は高解像のほうが自然に感じて疲れません。表情からも情報を得ようと無意識に脳が努力しているのだろうと思います。


詳しくないなら定番を買え、の教えに従ってロジクールの C922n HD STREAM WEBCAM にしました。小型三脚(けっこう使える)も同梱されている商品です。

IBM ThikPad X1 Carbon の内蔵カメラより数段画質が良いですね。もっと早く入手していればよかったと思いました。


以前白色の背景布を買ったのですが、バーチャル背景を使うなら緑のほうが良いと聞いて緑を手配しました。白よりもバーチャル背景と自分の顔との境目が気にならなくなりました。


遠隔通訳・遠隔セミナー用の機材の現状です。

  • ノートPC Windows10 2台
  • タブレット Windows10 1台(予備)
  • デスクトップPC Windows10 1台(予備)
  • デスクトップコンデンサーマイク 1台
  • 3.5mm ミニプラグのヘッドセット 1本
  • USB-Aプラグのヘッドセット 1本
  • 3.5mm ミニプラグのイヤフォン 2本(外出用/自宅用)
  • USB オーディオインターフェイス 2台
  • アンプ内蔵ステレオスピーカー 1式
  • スマートフォンスタンド
  • USB ウェブカメラ 1台
  • LED 卓上スタンド 1台
  • LED 撮影用照明 2台
  • 接続ケーブル いろいろ

こうしてみるといろいろと増えてますね。それでもデスクトップPC以外は必要最小限だと感じています。


神奈川県大和市スリランカ料理店 Royal Green。隣の海老名市から移転して広々とした店内になりました。トゥナパハ(スリランカのミックススパイス)の焙煎がやや深いのがこの店の特徴です。同じ大和市のシナモンガーデンと違って酸味はあまり感じません。

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2021-08-15 オーディオインターフェイス買い増し

ヤマハ AG03 を購入したというお話です。


オーディオインターフェイス ヤマハ AG03 を購入しました。Behringer XENYX 302USB の入替ではなく、追加です。遠隔通訳で PC 2台を使うことが多くなったのが理由です。PC内蔵の D/A 変換器でも通訳音声を扱う限りは音質の問題はないと思うのですが、できるだけのことはしてみようと思いました。

これで2台のPC共にUSB(デジタル)出力を外付けインターフェイスでアナログに変換することになり、音声信号の処理の自由度が増しました。


通訳者仲間に教えてもらったことがひとつ。電子会議室2つで一方通行(英→日のみ、等)の同時通訳をする場合、原音声の聞き取りはPC1から、通訳音声の送り出しをPC2から、という運用も多いと思います。

複数通訳者起用の場合、パートナー通訳者の音声も聞きたいのでオーディオインターフェイスで原音声と通訳者音声を混合して聞くようにしています。先日のパートナーさんは通訳者音声のみステレオの片チャネル(右のみ、等)にしているとのこと。

パートナー通訳者の音声はパートナーが話しているか休んでいるかがわかればいい場合がほとんど。片耳からだけ聞こえるようにしておくと、反対側の耳に意識を移すだけでパートナーの訳出音声が気にならなくなる。

とのこと。アナログ変換した音声を外付けインターフェイスに接続するときにステレオの片チャネルだけにプラグを差し込むわけです。さすがの思い付きです。


使っている人が多いのでパートナー通訳者と「ギターとキーボードのつまみ」や「パソコンマークの音量」といった表現で説明できるのが便利です。

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2021-08-09 ブロック図

小学生のときからの知識が47年後に役立つというお話です。

さいころ身につけた動作や知識はしばらく使っていなくても意外にしっかり残っているものです。私の場合だと、たとえばモールス符号。短点「・」と長点「ー」を組み合わせる例の信号です。モールス符号の送受信実技がアマチュア無線技士の試験に義務付けられていた時期に学習し、受験以降まったく使うことがありませんでした。それにもかかわらず47年後にも欧文26文字、数字、疑問符は完全に使えます。自転車に乗るあの感じですね。


電気工作もしていたので回路図やブロック図にも親しんでいました。これがまさか通訳者になってから役立つのに驚きます。コロナウイルスの大流行で遠隔通訳が増え、電子会議室をいろいろな構成で使うことになりました。通訳提供の方法も多様になります。どの会議室にどの音声信号が流れるのか、言語の方向が変わるときの切り替えをどうするのか、など。

これをさらに複雑にするのが音声の扱いがデジタルとアナログの両方に分かれることです。頭の中で考えているだけでは思い違いや見逃しがあるので、ブロック図が欠かせません。昔々に「低周波増幅」や「混合」、「2極双投」などと紙に書きましたが、この歳になって「PC1」「ミキサー」などとパワーポイントで描くようになるとは思いませんでした。


なすのマスタード油焼き。南アジアらしい素材はマスタード油と少量のターメリックだけです。

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2021-08-01 疲れが出ます

暑いですね。疲れも出がちというお話です。


住んでいるのは林や川が近く、都心よりかなり涼しいところです。たいていの年はエアコンはほとんど使わずにすんできましたが、この数年はお世話になることがずっと増えました。気温が高くなるのに加え、人間が歳をとってきたことも要因でしょう。


疲れは少し後を追って出てくるといいますが、それを実感することが多くなりました。緊張する改まった場面の仕事の後はしばらくしてから疲れが出ました。慣れたようでなかなか慣れない。きっとずっと慣れない気がします。


加齢とともに体の感受性も鈍るようで、以前ほど冷房を苦痛に感じなくなりました(10年くらい前までは人工的な冷えかたが苦手でした)。そうして冷房の効いた部屋にずっといるのも疲れにつながるように思います。

冷房の快適さと自分の体の具合との折り合いをうまくつけながら過ごすしかないですね。


横浜駅西口から徒歩12分程度の「ルーフトップビアガーデン ヨコハマ」。ネパール料理のみを出す店です。ここのマトンカレーはぜひ試してもらいたいですね。

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2021-07-21 波乗り

いままでの年間最高売り上げを記録したのが2019年でした。翌年2020年はコロナウイルス流行の影響が大きく前年比45%の減少。会社員をしていると年収が45%下がることはめったにないでしょうね。これも個人差があり、先日現場でご一緒した通訳者は2020年が年間売上最大の年になったそうです。


そして今年2021年は7月までの数字を見ると2019年とほぼ同じ推移です。昨年2020年と1~7月の合計を比べると130%の増加。単に「戻った」だけではないので感慨があります。というのは2019年に客先別年間売り上げで3位と4位だった顧客を今年は失っているからです(1社は事業内容再編、もう1社はおそらく通訳報酬が合わない)。年間売り上げの40%を占めていた顧客を失っても他の顧客で埋め合わせることができているのには自分のことながら少々意外に感じています。


特に通訳者から売り込んだわけではなく、新規顧客からの受注が少しずつ増加し、いつのまにかかつての大口顧客の分を置き換えていました。波を逃したらしばらくして次の波が来たような感じです。地味な対応の積み重ねの効果だと思っています。

  • 業務対応可・不可の返信は素早く
  • 遠隔の技術面では必要があれば通訳者が主導
  • 尋ねられそうなことは先回りして付帯情報として知らせる
  • エージェントには不要な問い合わせをしない(食事・交通・資料はまだか、など)
  • 通訳の質が大切なのは当然。その他の面でさらに顧客に好印象を残す。

現場で逐次訳をしたときに、
「こんどの通訳者は声が聞こえる」
という点で気に入られることもあります(マスク越しなので)。脱力してはっきりと発声するだけで差別化になることもあるのです(背が高いので埋もれないという強み?も…)。


いままであまり縁がなかった「PRONTO」。各店の改装が進んでいるようで、落ちついていてかなり印象が良かった。

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2021-07-19 現場での仕事が増えている

最近引き合いがあった業務には現場に出る仕事が数件ありました。

直近の30日間で23件分の予約が成立し、そのうち14件が自宅以外(会議室やスタジオ)でした。通訳者仲間からも出張を伴う仕事をしたという話をよく聞きます。


新型コロナウイルス感染の危険は減少せず、むしろ増加の兆しなのですが、これはどうしたことでしょうか。

・危険を管理できるようになった(システムができ、自信がついた)
・行動制約がある状態に「慣れて」しまった

おそらく後者ではないでしょうか。
「そうそう閉じこもってばかりもいられない」
「(自分の周囲で)感染したという話を聞かない」


ワクチン接種はまだ十分に行き渡る状態からは遠い状況です。対人距離を十分に取り、換気が不足する部屋を避け、食事は1人でそそくさと。感染力がとても高いウイルスを相手にしていることを常に意識していないと簡単に伝染してしまうと思ったほうがいいですね。

フリーランス通訳者の場合は外出する仕事は引き受けないことも可能です。もちろん業務(収入・経歴)を失うことになりますが、自分が何を大切にするか、何を後回しにできるかをしっかり考える機会でもあるといえます。


インド料理のナスの使い方を初めて知ったときには少々驚きました。丸のまま焼いて皮を捨て、身をみじん切りにします。つやつやと美しい紫色も楽しみの内と思っていたのでちょっとした文化ショックでした。

作ってみるとしっかりナスの味がしてとてもおいしい。菜食の人も多いので野菜の使い方は巧みです。

・ナスとオクラ
・レンズマメのベンガル風スープ

とてもおいしくできました。

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夏なのでスイカも切ります。

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