50歳で始めた通訳訓練

通訳者のブログ。会社員からフリーランス通訳者に転身。以下のユーザー名をクリックするとプロフィール表示に進みます。

2019-11-17 JACIセミナー

一般社団法人日本会議通訳者協会が主催する特色あるセミナーが年末に集中開催というお話です。

  1. 2019年11月28日(木)シンガポール
    ワインと日本酒の通訳「基礎」ワークショップ【シンガポール】
  2. 2019年11月30日(土)福岡
    日英逐次通訳ワークショップ【福岡】
  3. 2019年12月1日(日)大阪
    日英逐次通訳ワークショップ【大阪】
  4. 2019年12月7日(土)東京
    はじめての遠隔同時通訳 ※
  5. 2019年12月8日(日)午前 東京
    通訳で食べていけるのは英語だけ? 〜インドネシア語の危うい現状から考える〜
  6. 2019年12月8日(日)午後 東京
    はじめての元請

いずれも「通訳者による通訳者のための」企画ですので、他では実施が難しいものばかりだろうと思います。

遠隔同時通訳(Remote Simultaneous Interpretation, RSI)通訳エージェンシー大手サイマルインターナショナルが遠隔会議プラットフォーム Interprefy を日本で独占販売することでも注目を集めていますね。講師は日本会議通訳者協会会員で米国在住のブラッドリー純子さんで、国土が広い米国で RSI の経験が豊富とのことです。

※ RSIセミナーは参加定員上限に達しています。


こうした昼食が用意されることも珍しくなくなりました。

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2011-11-12 起こったことは受け入れて

過去と他人とは変えられないというお話です。


指名をいただいての業務照会を3件続けて断らざるをえませんでした。異なる3つのお客さんから
「あのときの通訳者を手配してください」
と言っていただけるのは実にありがたい。しかし先約があり残念ながら対応がかないませんでした。まあ、世の中はこんなふうにできているのかもしれません。その先約の仕事も私にとってはまったく同じ程度だけ大切な仕事ですし。

仮に予知能力があったとしてもその日を空けておいたかどうかはなんとも言えません。他の件よりも先にお声をかけていただくということにもお客さんとの縁を感じるからです。

駆け引きが必要なときもあるかもしれませんが、たいていの場合には先着順で。


仕事が忙しくても歩きに出る時間は見つけたいですね。

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2019-11-06 わからなければ尋ねる

わからなければ尋ねればよい。ただし手ぶらではなく、というお話です。


このブログを読んだ方から問い合わせを受け、地上で会って話をしてきました。こうしたことはこのブログを開設してから2回目です。

とてもしっかりした考えをお持ちの方で、いろいろと意見の交換ができました。すばらしいのはこうしたときにありがちな
「それではどうすればよいですか」
という問いがなかったことです。


そうした点については自分でいろいろと仮説を立てている。わからないところを私の経験や考えから補って仮説を修正したり今後の行動を考えていらっしゃる。

そう、自分で決めないと他人に決められてしまうか、他人の人生をなぞることになりますね。


摘果がうまくいって粒ぞろいです。5月・7月にかなり実を落としたのですが、それでも少し実をつけすぎの気もします。

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2019-11-05 セミナーの準備

少しは発表も、というお話です。


一般社団法人日本会議通訳者協会はセミナーやサロン(同業者の語り合い)を数多く開催しています。

私も会計知識のセミナーを東京(2018年12月)と大阪(2019年2月)とで実施することができました。幸運にも共に満席で、手ごたえのある参加型の行事になりました。


早いものでもう1年。話す内容(会計以外)が少し溜まってきたのでまとめています。発表できる機会があると良いのですが。


東北・上越北陸新幹線常磐線特急で横浜方面へ帰宅するときには東京や品川まで行かずに上野で上野東京ラインに乗り換えています。大きな荷物を持っていると通勤客のじゃまになるので、グリーン車に乗るためです。東京で乗り換えようとするとG車乗車位置には長い列。G車でトロリーバッグを収納できるのは1階・2階の最後列か車両両端の網棚付き座席のみ。上野駅ならまちがいなくここに座れます。

そして上野駅構内の「エキュート」にはインド料理店「シターラダイナー」があるんです。料理は無難路線ですが、ラッシーは相当おいしいです(200円)。別料金を取って高品質のものを出す矜持はすばらしい。

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2019-11-04 信頼できる筋

人の集まるところに出かけていって名刺を配ったりウェブサイトやブログを公開したりしなくてもつながりはできるというお話です。


少し前に仕事を紹介してもらった話を書きました。

2019-10-15 仲間に仕事を紹介してもらう

それからしばらくしてまた紹介してもらって仕事に出ました。間に入ってくださったのは一緒に仕事をしたことがない方です。通訳を聞かなくても自分の顧客に紹介する。なぜそんなことができるかというと、おそらく私と一緒に仕事をした通訳者が共通の知人なのでしょう。
「あの人がだいじょうぶという人ならだいじょうぶ」
という考え方はこの業界ではごく普通ですね。


私が取り次ぐこともありました。こうして少しずつですがゆるいネットワークができていきます。自営業者(フリーランス)はこうした「緩い」つながりと相性が良いと思います。「鉄の結束」でもないし利害だけで結びつくのでもない。職業人としてお互いを認めることから形成されるネットワーク。


午前と午後におやつが出る現場でした。気を許すと顔の輪郭が丸くなりかねません。

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2019-10-31 黙って行う人

決意や質問はあまり関係ないような気がするというお話です。


自営業を始めた人の話で記憶に残るものがあります。
「これから独立しようとしている人に何かかける言葉はありますか」
というタウン誌編集部の問いに対して

独立する人は他の人が何を言っても言わなくても独立しますから、私からは特にないですね(大意)

と答えていたこと。

私の考えもこれに近いですね。通訳者になるのは大変だとか簡単だとか言うつもりはありません。自分でしてみればわかります。他人にはわかりません。本当に通訳者になっていく人は他の人の意見を聞くことなど思いもよらず、たぶん今勉強しています。

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あるいは交通標語にも似ているかもしれません。
「速度出しすぎ注意」
と書いてみても、それを見て速度を落とすような人はそもそも速度を出しません。速度超過の人はこんな標語を見ても速度は落としません。


まあ、やってみれば? というのが最も適切な対応だろうと思います。


最近よく使う簡易通訳機器 Digi-Wave(デジウェーブ)の機能・操作をかなり理解しました。パナガイドとは設計の発想が違うので基本的なところをわかっているほうが安心です。機能は非常に多様で強力です。

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2019-10-27 プロダクトアウトとマーケットイン

仕事をするには客が必要というお話です。


経営の用語に
・プロダクトアウト
・マーケットイン
という表現があります(和製英語のようです)。

「通訳とはこうした職業であり通訳者はこうした職業人だから、それをわかってサービスを買うのが顧客」
という考えもありますし、
「通訳が必要になるのは見込み客がこうした場面になったときだから、それを理解して解決をもたらすのが通訳者の仕事」
という考えもあるでしょう。


通訳学校でどれだけ勉強したか、いわゆる帰国子女で日本語でどれだけ苦労したか、日本で育って英語習得にどれだけ努力したか。こうしたことはお客さんには関係のないこと。通訳者の頭の中にある「通訳」を客に押し付けるばかりではうまくいくわけがありません。


買い手の立場をよく考え、エージェントや他の通訳者の行動を読み取って仕事をするのがフリーランス通訳者だと思っています。


先週・今週で使うきっぷ。今回はすべてJR東。

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六本木のインド料理店にて。昼定食だから鶏は小さいと思ったら…。

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