同時通訳に使うイヤフォンをやっと補充したというお話です。
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以前からこのブログでイヤフォンについて書いてきました。
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常時使うものを失ってしまったので HA-FX1100 を購入したのですが、これは私にとって誤った選択だったことがわかりました。現在主流のカナル式(耳穴式)なので同時通訳で自分が出した訳出音声が(私には)不自然に聞こえてしまいます(耳を指で密閉して声を出す感じに近い)。
通訳者の中には自分の訳出音声を自分の耳で聞かなくても大丈夫な人もいます。密閉式ヘッドフォン(完全に耳を覆って外部の音を遮断する大型のヘッドフォン)が好きという通訳者にも会ったことがあります。しかし私の場合は耳をふさぐと訳出がしにくい。
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物品のことで悩むのは賢明ではないと思い、インナーイヤー型のイヤフォンを買い求めました。オーディオテクニカの ATH-CM707 です。
高品質インナーイヤー型は少数派です。オーディオテクニカには感謝したいところ。同社の本社は東京都町田市成瀬、私の高校時代の同級生の家のすぐ近くです。LPレコード用のカートリッジを作っていた会社ですが、レコードがCDや電子ファイルにとって代わられても見事に業態を変化させて生き残ってきました。
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このイヤフォンの音質はかなり良いと思います。音楽用は人間の声だけを聞く通訳業務に必ずしも適してはいないのですが、ATH-CM707 は分解能が高く声の表情がしっかり聞こえて好きになりました。