慣れている行動には落とし穴があるというお話です。
会社員勤務時代に新橋駅で銀座線渋谷行きに乗り換えていました。何年も通っていたのでほとんど考えていません。階段を降りて右に曲がって改札をくぐり、右側の階段を降りる…。
そして数年後。フリーランス通訳者として銀座の現場に向かうときにやってしまったのです。反対方向の渋谷行きに乗ったのです。
「次は虎ノ門」
のアナウンスを聞いてしまったと思いました。
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それ以来出かけるときには必ずどの駅で降りるかを確認するようにしています。しかし、この
「確認するようにしています」
は実に頼りない。もっと機械的に簡単に対処しないと危ないですね。プレス機は両手で同時にスイッチを押して作動する。そうすれば手が金型に入ったままということはあり得ません。電車の乗り換えに何か良い案はないでしょうか…。
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そして今だから言える危ないHH(ヒヤリ・ハット)。
福島県いわき市の出張の次週に同県福島市の出張がありました。共に震災関連の業務です。いわきから自宅に戻るときに来週の指定券も買っておこうと思いました。そこで常磐線特急「ひたち」で「いわき駅」まで買ってしまったのです。本当は東北新幹線で福島駅なのですが…。二つの仕事の親和性が作用したのでしょうね。
そして出発の前日に自動車を修理に出した帰り道、バスに乗っている間に手持無沙汰なのでメールを何気なく見ていたら集合場所が
「福島駅」
ではないですか。あれ、福島駅って…。
そのまま家に帰らず横浜駅まで行って切符を買い換えました。危ないところでした。
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あのままいわきに着いてお客さんから電話がかかってきたらと思うとぞっとします。
「お待ち合わせの場所にいるのですが…」
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慣れで考えずに行動してしまうことを米国人は automatic と表現していました。
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これは無難な automatic。福島駅近くの「マナズ」。完全野菜料理のインド料理店です。肉を食べようかというときにはもう少し歩いて「絵夢」。