「なりたい姿」と「イマココ」との差を認識せよというお話です。
ブログ「定年からの通訳デビュー」の著者モコちゃんパパさんがこう書いていらっしゃいます。
ただ、通訳者を目指して通訳学校に入った人ならば、なるべく早い時期に現場に出るのがいいと思う。現場に出ると、通訳とはどんな仕事で、何をしないといけないのか現実が分かる。学校とは違う。その感覚があると学習姿勢が変わると思う。
こうすればあるべき姿と今の姿とがわかります。差分(デルタ)がわかる。差分を認識したらそれをどう少なくするかを考えて実行する。
私の考えはこの「考えて実行する」部分は通訳の現場ではないほうが良いだろうと思います。理由は簡単で、
・顧客に迷惑がかかる
・エージェント登録をすると「ぱっとしない第一印象」が残る
・現場では練習の要素を取り入れられない(試合のみで筋トレ・基本練習がない)
からです。
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ですから、差分を知るための通訳の現場は模擬(シミュレーション)でも良いと思っています。生身の人間が話す声を他の生身の人間に伝える。これだけでも通訳学校の静的な練習で得られない経験ができます。
この意味では民間通訳者養成機関「インタースクール」が過去(2014年)に実施した「通訳道場」はとても優れた講座でした。オリジナルの台本を作成して外国人講師と日本人講師とが役を演じるぜいたくな授業です。おそらくそのぜいたくさ故に常設講座にできなかったのでしょうけど…。
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書いていたらあの授業を受けたくなってきました。講座がなければどうするか。自分で開設すればいいんですね。仲間を集めて貸し会議室を借りて。
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八王子駅の商業ビル「セレオ」9階の「とろ麦」。いかにもチェーン店的な店のつくりですが、清潔で明るく好印象。さば竜田揚げ・豚角煮・とろろ。どれもおいしく、大きな減点要素がありません。また行ってもいいなと思います。