50歳で始めた通訳訓練

通訳者のブログ。会社員からフリーランス通訳者に転身。以下のユーザー名をクリックするとプロフィール表示に進みます。

2019-07-04 コンサルティングの通訳

マッキンゼーボストンコンサルティンググループ(BCG)、ベイン、アクセンチュアといった企業は通訳サービスをよく使うというお話です。


まずはセミナーのお知らせ。

【8/4】コンサル業界での通訳~経験者が語る成功の秘訣
2019年8月4日・日曜日 午後1時半から 神保町(東京都千代田区
主催:一般社団法人日本会議通訳者協会

お話をされる緒方さんにはいろいろとお世話になっています。


大手コンサルティング企業は国際的な実力主義。顧客を担当するチームはたいてい多国籍です。共通語は英語の場合がほとんどですね。英語の運用能力が通訳学校の最上級クラスの受講生より上じゃないかというコンサルタントはたくさんいます。英語を使って大学院で討論して論文書いて、日々英語でパワーポイントスライドを作り、レポートを書き、プレゼンテーションをして、上司や部下とシビアな話をしています。5か国混成チームの現場に出向いたこともありましたが、みなさん英語が達者でロンドンかニューヨークの事務所みたいな雰囲気でした。

通訳の場面はコンサルタントが顧客と話をするときが主です。


私は以前の職場でグループ企業の再編や基幹システムの変更をずいぶんと担当しました。そのため戦略コンサルティングやITコンサルティングの通訳内容にはかなり親しみがあり、取り組みがいを感じています。


プロジェクト体制のコンサルティングで通訳をするときには会議通訳と勝手がかなり違います。予定外のことが多い。いや、予定があってないようなことが多い。時間を予約した幹部向けプレゼンテーションや合同の会議を除くと実に流動的です。通訳負荷が高い日もあれば待機時間ばかりの日もあります。「ものごとは決まったとおりに進行すべき」と考えている人には厳しいかもしれません。

それでもコンサルタントとその顧客が衝突したり力を合わせたりして問題を解決していく現場に居合わせるあの感じは特別です。


今回紹介したセミナーでは生の声がいろいろと聞けると思います。