50歳で始めた通訳訓練

通訳者のブログ。会社員からフリーランス通訳者に転身。以下のユーザー名をクリックするとプロフィール表示に進みます。

2019-05-03 コア売上

売上の把握についてのお話です。

多くの企業が財務会計の売上や利益と別に内部管理用の指標を使っています。よく見かけるのが「コア利益」という概念。財務会計上の営業利益や経常利益から特定の項目を除外する場合が多いようです(事業税や特例による償却費など、事業部門で管理できないもの)。

私も通訳報酬については「売上」「総報酬」「純報酬」という3つの数字を把握しています。

「売上」は財務会計上の数字で、決算書や所得税申告の売上高です。したがって自分で立て替えた交通費や宿泊費も入っています。

「総報酬」は通訳報酬日額(超過時間加算含む)に宿泊手当(日当)や移動拘束手当を加算したもので、実費以外の分ということになります。

「純報酬」は通訳報酬日額(超過時間加算含む)です。私にとっての「コア売上」です。


長期宿泊でホテル代や新幹線・航空運賃を立て替えて客先に請求すると財務会計上の売上がかなり膨らんでしまいます。これでは月間・年間で正しく比較ができません。しかし、源泉徴収額の計算に原則法(交通費も含む)を使う客先は支払調書(源泉徴収票)に総支払額を記入してくるので売上計上から交通費を抜くわけにもいきません。

そこでエクセルの通訳案件管理表に純報酬・総報酬・売上の欄を設けて簡単に集計できるようにしました。税別(本体価格)で集計し、消費税の欄も作りました。所得税源泉徴収額と差引振込入金予定額も計算して表示しているので、顧客から入金があるときにすぐに照合ができます。

いままでに2回ほど顧客の振込額誤りを指摘したことがありますので、売掛金の回収を能動的に確認することは自衛のために必要だと思っています。


草木は水・空気・日光だけでこれだけ青々としている。驚くべきこと。出張が続いた後は自宅近くのこの道を歩くとほっとします。

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小田急相模原の「羊屋」のミールス南インド定食)。都内の一流店に一歩も譲らないすばらしい料理でした。インドの米を炊いていますが、バスマティ(香り米)は使わないという本場の流儀(バスマティの香りは料理の味を隠してしまう)。粒が短いのでポンニ米かソナマスリ米だと思うのですが、関税の関係で安くはないはず。チャパティのおいしさもたいしたものです。

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