フリーランス通訳者といっても、仕事のしかたにはいろいろあります。
- 大手通訳エージェンシーからのみ仕事を請け負い、日程管理もほとんどエージェンシーが行う。
- エージェンシー数社に登録し、ある程度仕事を選びながら仕事をする。
- エージェンシーからの仕事と顧客から直接受注する仕事がある。
- 顧客から直接受注する仕事がほとんど。
- 顧客から受注し、自分で他の通訳者も動員し、通訳機材も手配する。
上記の1だと通訳の内容は多様かもしれませんが、そのいっぽう指図を受ける(他人が仕事を決める)という点では企業勤務と類似の度合いが高くなります。
フリーランス通訳者と呼ばれる多くの方は2ではないかと思います。ときどき直接受注の仕事もするかもしれません。
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「フリーランス」が何を意味するかを明確にする機会はなかなかないようですね。社員(被雇用者)でなければフリーランス。労働法や所得税法で見ればそのとおりです。
いっぽう、自分で見積書を作って請求書を発行するのがフリーランスの本質だと考える人もいます。私もこの立場に近い。
私も件数は少ないながら日本会議通訳者協会の掲示板やソーシャルメディア LinkedIn を通じて声がかかり、通訳の仕事につながっています。
見積書を作るときには古典的ともいわれていますが 3C モデルが参考になりますね。
- The Company…まず自分にとってどうなのか。できる仕事なのか、したい仕事なのか、そして生計を立てることに資すものなのか。
- The Customers…顧客にとっての価値は何か。何を提供すれば客の成功につながるのか。
- The Competitors…他の通訳者やエージェンシーだったらどのように受注しようとするのか。私が比較優位に立つにはどうすればいいのか。
見積書に金額を記入して提出するときの気分はなんともいえませんね。
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リゾートホテルの敷地内。以前は鉄道があった土地。
駅からの道には歩道の照明が。
「千と千尋の神隠し」みたいな…。