今年1月末の出張業務で共に仕事をした40代の通訳者から
「短期記憶の出し入れは若い人にかなわない」
と聞きました。
アルク社の「イングリッシュジャーナル」4月号の連載記事
「通訳の現場から」
で筆者の関根マイクさんが同様のことを書いています。
▼
私は50歳を過ぎてから通訳者になったので、短期記憶・反応速度では若い人にかなわないはずです。しかし、過去の自分との比較はできません(通訳をしていませんでしたから)。これは一種の気楽さに通じます。加齢による様々な衰えはあるのでしょうけど、通訳業を始めてからの期間が短いので学習のS字カーブの立ち上がりが急なところにいるわけです。
こんな状況でも市場でお客様が私の通訳役務を買ってくれるので毎年収入が伸びてきました。今後私の通訳提供能力や市場競争力、差別化がどうなっていくのか一種の実験の様相もあって楽しみにしています。
▼
イングリッシュジャーナルは1980年代に別売カセットテープで聞く音声素材が楽しみで毎月買っていました。今般縁あって私も短い記事を寄稿したために久しぶりに手に取りました。内容の充実はたいしたものです。ネット時代に紙媒体+CDで生き残ってきただけのことはあります。さっそく聞き取り・通訳訓練の素材に使います。キュレーションの行き届いた素材媒体として一級のものですね。
※ 関根マイクさんの著書「同時通訳者のここだけの話」が発売となりました。なかなか筆が立つ方なので、みなさんもぜひ。
▼
西葛西の「アムダスラピー」で南インドターリー。尖ったところがないおいしさ。一口目で強い印象を与えようとしない料理はいいですね。プーリ(揚げたチャパティ)はちょっと油が強くて2枚は食べられませんでした…。野菜のカレーはすばらしい。