仕事の照会を受けたとき、内容や分野によっては
「請けてだいじょうぶだろうか」
「背伸びしすぎると痛い目に遭うのではないか」
といろいろ考え、総合的に
「お客様に迷惑をかけず、できるだけの価値を提供しよう」
と覚悟するときもあります。
客先から資料が出ればそれをできるだけ調べ、事前入手が難しいのならいろいろと想像を巡らせて情報を得ます。YouTube に講演の動画があったり著書があったりします。
そして業務当日。気分を落ち着かせて現場に入ります。
仕事をしてみたら意外にうまくいったというときもあります。または通訳者の負荷が少ないということもあります(通訳を必要とする場面が少ない等)。
準備の苦労が本番にあまり釣り合わないと感じるときもありえます。
それでも、準備の方法をいろいろ考えるのが次の仕事のためになる。そう考えると「空振り感」はないですね。
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そして当然のことながら、資料が十分に出たり自分のなじみの分野であるのに通訳に苦労するときもあります。
こうした
「非対称性」
もさらりと受け止めていくのがこの稼業を楽しく続ける秘訣の一つかもしれないと思います。
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ここに来ると「私も会議通訳者になったよなあ」と思います。