50歳で始めた通訳訓練

通訳者のブログ。会社員からフリーランス通訳者に転身。以下のユーザー名をクリックするとプロフィール表示に進みます。

2018-09-12 エージェンシーとの関係

最近いくつかの業務(異なる複数の客先)でとてもありがたい経験が続いています。

  • 資料が事前に両言語で届き
  • 主催者と事前打ち合わせができ
  • 音響が理想的で
  • 人前で話すのに慣れた話者が明瞭に語り
  • 同席通訳者は以前に組んだことのある親しい人で
  • 弁当がかなり上等

今年の幸運を使い切ってしまったような気さえします。

これを取り仕切ってくれたのは通訳エージェンシー。営業担当者が顧客に気に入られているから手配がうまく進むのでしょう。

通訳エージェンシーは「客に高く売り、通訳者に安く払う」存在ではありません。他の通訳者のことはわかりませんが、私はエージェンシーに業務を委託していると考えています。

私個人では売り込みにいけない客先に私の代わりに営業活動に行ってくれる。通訳の形式を相談してくれる。機材の手配をしてくれる。資料を集めてくれる。顧客から料金を取り立ててくれる。

これに対して通訳者が必要経費を通訳エージェンシーに渡している。その渡し分が気に入らないなら条件を変えて交渉するか、取引を取りやめればいい。

通訳の発注額が100、通訳者の報酬が60だとしたら、
「エージェンシーに40引かれた」
のではなく、
「通訳によって生じた付加価値100のうち40を適正な経費と考えてエージェンシーに支払った」
と考えています。結果は同じですが、考え方・姿勢は違うと思います。


資料に目を通すのに便利な場所。

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