50歳で始めた通訳訓練

通訳者のブログ。会社員からフリーランス通訳者に転身。以下のユーザー名をクリックするとプロフィール表示に進みます。

2018-06-03 通訳学校で教えてもらっていないこと--日本語始点の通訳

こんな場面を想像してください。

多国籍訪日団が施設を視察します。日英・日中・日露と通訳者は3名。簡易機器(パナガイド)で送信します。

さて、視察が終わって質疑応答の場面。中国からの訪問者が質問し、日中通訳者が逐次で質問の日本語訳をします。日英・日露の通訳者はその訳をパナガイドで送信。回答は日本語なので3人の通訳者が訳します。

次に米国からの訪問者が質問。逐次訳を入れる間もなく施設側担当者が英語で答え始めました。こうなると日中・日露の通訳者はどうしようもありません。置いていかれます。

ここで通訳者は回答者に対して
「本日は日中・日露の通訳も入っていますので日本語でお答えください」
と伝えなければなりません。そして質問も逐次訳します。誰かがなんとかしてくれるだろう、ではなく、通訳者チーム(つまり「あなた」)がすぐに対応する必要があります。


自宅から 250km 運転して現場に行ったら番猫がいました。訪問先からすばらしいトマトのおみやげをいただきました。直接契約の再発注はうれしいですね。今回は協力通訳者にも入ってもらって初の「元請負人」経験です。

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