英語ラジオのニュースを使って同時通訳の練習をしました。なかなかうまくいかない素材に出会ってしまい、数日間同じところを練習することになりました。
原稿を読んでいるようで、語りが速い。冗長な部分がないので相当がんばっても追いつけなくなりがち。
こんなときはどうすべきか。
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楽器の演奏の練習では
「同じところでひっかかるのなら、同じ練習を続けるのはひっかかる練習をするようなものだ」
という指摘があります。つまり失敗を強化してしまうということ。
こんなときには取り組み方を変えるのも一つの方法かもしれません。
- 思いきってしばらく聞き流し、要旨を訳出してみる
- 何度か練習し、内容が頭に入ったところで遅れないように全力で訳してみる
- 他の素材に移り、しばらくしてからこの素材に戻ってくる
どれが正解ということはないと思っています。まず「間違うための練習」「置いていかれるための練習」から離れる。
同じ素材を何度も繰り返して記憶するまで練習するのも意味のあることだと思います。少なくともその素材は訳せるようになる。そうすれば類似した他の音声にも対応できるようになるのではないでしょうか。
楽器の基礎練習に音階練習があります。たとえばハ長調の12の音をさまざまな順列で組み合わせて練習する。そうすればハ長調の曲で出会う音のつながりはほとんど経験済みということになります。英語や日本語の学習にも似た側面がありそうです。
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同時通訳の練習場所も春一色になりました。